【人妻体験談】夫しか知らなかった身体が、午前の居間で熱を覚えた日
二十八歳の私は、結婚四年目まで夫の櫂以外の男性を知りませんでした。
櫂の浮気が明るみに出た夜、彼は「触れ合いだけの関係だ。心はお前のところにある」と繰り返しました。私はいったん頷きました。けれど一人になると、胸の奥が静かに冷えていきました。自分との営みに物足りなさを感じていたと、後から聞かされたからです。不満など持ったことがなかった自分が、何か見落としていたのではないか。その疑念が、別の相手の温度を一度知りたいという気持ちに変わりました。
男友達はいません。迷いながら開いたゲームの連絡先に、千颯から短い文が届きました。「茶を」というだけの文面でした。私は返事を書きました。
カフェの席で二時間ほど話したあと、千颯は急がなかった。ホテルの部屋でも、まず手首の内側から順に温度を確かめるように唇を置いていきました。鎖骨の窪み、乳房の下側、臍の周囲、太腿の内側。私は、自分の皮膚がこれほど多くの場所で熱を上げることを知りませんでした。指が秘所の入り口をゆっくり円を描くたびに、愛液が糸を引いて指の腹に絡みます。舌が内側の柔らかい襞を丁寧に広げると、私の腰が小さく跳ねました。
「こんな場所まで、熱くなるなんて……櫂さんとは違う」
私は目を伏せたまま、そう漏らしました。千颯は急いで挿入しませんでした。入口を指で十分に開き、熱が均一になるまで待ってから、ようやく男性器を沈めてきました。奥まで届いた瞬間、私の内側は予想以上に熱く、締めつけは細かく波打っていました。他人の妻である私の身体に、彼が自分の形を少しずつ残していく感覚が、はっきりと伝わってきました。
それから数日後、櫂が出張だと知り、私から自宅へ呼びました。
午前のマンションは人通りが少なかった。チャイムの前に扉を開け、中へ手を引きます。玄関で唇が重なり、居間のカーペットまで歩いたところで、私は振り返りました。
「ここで、してください」
千颯は私をカーペットに下ろし、スカートだけを腰までまくり上げました。下着の布地はすでに透き、指を添えると熱い愛液がすぐにあふれます。
「もう、奥まで受け入れる準備ができていますね」
「目を見て言ってください。入れてほしい、と」
私は瞬き一つせずに答えました。
「入れてほしいです。今すぐに」
ズボンだけを下ろし、前戯をほとんど挟まずに結合しました。最初、愛液がやや粘り気を帯びていて、先端が入り口で一度止まります。ゆっくり円を描くように沈め直すと、内側の熱が根元まで伝わってきました。服を着たまま、玄関を入って数分で交わっている事実が、私の呼吸を荒くしました。日常の家具、窓からの光、私が毎朝通る床。そのすべてが、今この瞬間の背徳を強調していました。
後ろからの姿勢に変えると、白い臀部が小さく震え、スカートの裾が波打ちます。千颯は深く突き入れたまま、部屋の棚や写真立てを眺めていました。普段ここで暮らしている私が、いま彼を奥まで受け入れている。その想像だけで、私の内側も強く反応しました。一回目は私の白い肌の上に放たれ、カーペットにも細い筋が残りました。
私が毎日過ごす場所で夫以外に抱かれている感覚に、身体のほうから強く反応していました。終わったあともすぐに唇を求め、男性器が再び硬さを取り戻すまで、舌で根元まで丁寧に含み続けました。午後まで、寝室の端、洗面所の前、窓際と場所を移しながら交わりました。千颯は、痕跡を残すように何度も奥を押し広げてきました。
木曜日の夜、私は長い文を送りました。
昼過ぎに櫂が戻ってきました。一息ついていると、櫂が私の顔をじっと見て「今日は色っぽい」と言いました。前日、家のあちこちで熱を重ねた余韻が残っていたし、日中もふとした拍子に思い出しては耳まで赤くしていました。櫂が近づいてきたとき、断る言葉が出ませんでした。四ヶ月ぶりの夫婦の営みでした。前日の感触を身体が覚えていたせいで、入口はすぐに潤りました。ゴムはしていました。千颯とのほうが好きだから、嫌いにならないでほしい、と何度も繰り返しました。
予定のなかったその日、千颯は私を呼び出しました。ショッピングセンターの駐車場で車に招き入れられ、深くキスをされました。スカートの中に手を入れると、すでに熱い。自宅は避け、ホテルへ移りました。
シャワーは使わせず、服を一枚ずつ脱がされていきます。私は「ごめんなさい」と小さく繰り返しました。千颯は人差し指と中指を秘所へ沈め、内側の柔らかい壁をゆっくり掻き上げてきました。
「昨日の感触を、残したくないのです」
私は甘い声を漏らしながらも、目を上げました。
「出されてはいません。ゴムをつけていました」
「それでも、白いものが指に絡みます。見てください」
絡んだものを見せられると、私は首を小さく振りました。「私のだとわかっているくせに」と言い、その指を口に含みました。千颯は男性器を私の唇へ寄せてきます。私は無言で、指と一緒にそれを含み始めました。やがて互いの部位を口で求め合う体勢になり、私の舌は根元まで丁寧に這い、千颯の舌は秘所の内側を広げ続けました。
私は口を離し、急いでまたがりました。先端を入口にあてがいながら、千颯は低く聞いてきました。
「昨日はゴムをしたのでしょう。今日は」
「こちらは、いいのです」
腰を落とすと、熱い内側が根元まで一気に包み込みました。粘膜同士が密着する音と、私の喉の奥から漏れる短い声だけが部屋に残りました。後ろから、横向き、向かい合いと角度を変え、最後は深く沈めたまま放出されました。アンダーヘアから胸元にかけて、白い跡が細く残りました。私は口で丁寧に拭い、額を千颯の肩につけて言いました。
「身体が、正直なんです。やっぱり、こちらの形のほうが好きです」
夕方まで三度、奥を押し広げられました。千颯は、私の内側が自分の熱を覚えている感触を、一つずつ確かめていました。
車の中で、私は窓の外を見ながら静かに言いました。
「櫂さんには言えないことです。でも、触れられた場所が、まだ熱いんです」
他人の妻である私の日常に残された温度は、まだ消えていませんでした。
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