大学を出て仙台のデザイン事務所に勤めてから七年になる。今は同い年の妻と静かなマンションで暮らしている。子供はまだいない。夜、妻が先に寝たあと、窓の外の街灯を見ていると、あの頃のことが骨の髄まで蘇る。二十一歳の夏、父の再婚相手だった義母と、二人きりになった家で起きた出来事だ。
父が再婚したのは僕が十九のときだった。相手は当時四十八歳の由美さん。黒髪を肩でゆるくまとめ、白い肌に細い鎖骨が浮かぶ人だった。元々は地方銀行で働いていたらしく、言葉遣いが丁寧で、笑うと目尻に薄い影が寄る。父は営業で週の半分以上を出張に費やし、家には由美さんと僕だけが残ることが多かった。最初は距離を測るように接していた。食卓で味噌汁をよそってくれる手、洗濯物をたたむ背中、夜更けに廊下で擦れ違うときの石鹸の匂い。そんな日常の隙間に、僕の視線が少しずつ留まっていくのが自分でもわかった。由美さんが前かがみになるたび、ブラウスの隙間から見える胸の谷間。台所で腕を上げたときの脇の下の白い肌。僕はそれを盗み見るたびに、股間が熱くなっていくのを隠していた。
ある金曜日、父が札幌へ飛ぶ朝、由美さんは食卓で「今夜、少しだけお酒を飲んでもいいかしら」と笑った。僕は「いいですよ」と答え、夜になってリビングの低いテーブルにワインを置いた。彼女は薄いブラウスの襟元を少し緩めて座り、グラスを傾けるたびに鎖骨の窪みが光った。ブラのレースがわずかに覗いていた。「翔太くんみたいな若い人を見ていると、自分がどれだけ歳を取ったかわかるわ」と由美さんは言った。冗談のつもりだったのかもしれない。けれどその声は低く、目が潤んでいた。「ご主人とは、もう長いこと……そういうこと、ないの。触れられるのも、忘れかけている」
酒が回ったせいか、僕の口が先に動いた。「由美さんみたいな人が、寂しいなんておかしいです」
彼女はグラスを置いた。沈黙が三秒ほど続いたあと、細い指がテーブルの上を滑って、僕の膝に触れた。熱かった。その熱さが腿の内側まで伝わり、僕は息を止めた。由美さんは自分の手を見て、すぐに引きそうになって、やめなかった。指先が膝から太腿の内側へ、ゆっくりと上がっていく。布の上からでも、僕のものが硬く膨らんでいるのがわかったはずだ。「だめよ。こんなこと、してはいけないのに……なのに、止まらない」
言葉とは逆に、彼女の指はさらに内側へ進み、固くなった先を布越しに撫でた。由美さんの喉が小さく鳴った。
僕は立ち上がり、彼女の手を取った。由美さんは抵抗しなかった。二階の僕の部屋まで、階段の途中で一度だけ立ち止まり、振り返った。目が潤んでいて、唇がわずかに開いていた。「本当に、いいのね。後戻りできないわよ」
部屋の電気はつけず、デスクライトだけにした。オレンジ色の光が由美さんの白い肌を照らす。ブラウスのボタンを一つずつ外すと、白いブラの縁から胸の膨らみが溢れていた。触れた瞬間、彼女は小さく息を呑んだ。肌は思ったより冷たく、すぐに熱を持った。唇を重ねると、彼女の舌は最初こそ躊躇していたが、すぐに絡みついてきた。ワインと口紅の味、唾液の熱。由美さんの手が僕のシャツの裾に入り、腹を撫でた。
ブラを外すと、重みのある胸が落ちるように現れた。乳首はすでに硬く、薄い茶色。指で転がすと、由美さんの腰が微かに浮いた。「翔太……見ないで。こんな体、もう垂れて……ああ」
僕は答えずに、その胸を両手で包み、口に含んだ。甘い石鹸の匂いの下に、薄い汗の匂いが混じっていた。舌で乳首を転がし、軽く吸うと、由美さんの背が反った。「んっ……そこ、弱いの。吸わないで……吸われると、下が熱くなる」
スカートをずらし、下着を下ろすと、太腿の内側がすでに濡れて光っていた。黒い布の中央が濃く染まっている。指を滑らせると、熱い粘膜が吸い付いてきた。入口は小さく開いて、透明な液が糸を引いた。由美さんは顔を横に向け、「そんなに見ないで……恥ずかしい。こんなに濡らして……義母なのに」と呟いたが、腰は指に合わせて小さく動いていた。中指を入れると、内側がきゅうっと締まった。由美さんの息が途切れた。「あ……入ってる。指なのに、熱い」
僕が自分のものを取り出すと、彼女は目を細めて見た。先がすでに濡れて光っている。由美さんはゆっくりと手を伸ばし、先を握った。温かい掌が包み、上下に動かした。「熱い……こんなに硬い。主人のより、ずっと……大きくて」
亀頭を入口に押し当てると、熱い液が先を濡らした。由美さんは一度だけ「待って」と言った。すぐに「いい。入れて。ゆっくりでいいから、全部」と続いた。ゆっくり沈めていくと、中は熱く、予想以上に締まった。ヒダが絡みつき、根元まで入った瞬間、彼女の喉から低い声が漏れた。「あ……入った。全部、入ってる。奥まで……届いてる」
動き始めると、由美さんの声は徐々に形を失った。短い吐息、歯を噛む音、そして「だめ、そこ……当たる」という途切れ途切れの言葉。僕は彼女の膝を抱えて角度を変え、奥を突いた。由美さんの背がベッドから浮き、胸が上下に揺れた。乳首が硬く尖り、汗が谷間を伝った。
「由美さん、中に出していいですか」
聞くと、彼女は目を見開いた。一瞬、何かが横切る気配があった。それから首を横に振り、すぐに縦に振った。「出して。出してほしい。子供が……欲しいなんて、もう思えない歳なのに。でも、今は……あなたの、欲しい。奥に、残して」
その言葉で、僕の腰の動きが速くなった。由美さんは両手で枕を掴み、「深い……翔太の、奥まで来てる。子宮の口、突かれてる。種、ください。中に、ください」と繰り返した。声は恥じていながら、はっきりしていた。結合部から濡れた音が部屋に響く。由美さんの内側が脈打つように締まり、液が溢れて太腿を伝った。僕が射精するとき、彼女の内側が痙攣して絡みついてきた。熱いものが広がる感触に、由美さんは小さく喘ぎ、脚を閉じて受け止めた。「出てる……熱いのが、中に広がってる。いっぱい、出されてる」
射精のあと、繋がったまま彼女は僕の背中に腕を回した。汗で張りついた髪を払い、「こんなこと、したのは初めてよ。主人にも、言えない。娘みたいな歳の子に、中出しされて……」と小さな声で言った。罪悪感が滲んでいた。それでも、数分後には僕のものが再び硬くなり、由美さんはそれを見て目を伏せた。まだ中に入ったままだった。「もう一度、して。今度は、上から見て」
由美さんは僕の上に跨った。重力で深く沈み、根元まで咥え込んだ瞬間、彼女の腰が震えた。「あ……入った。自分で、奥まで入れてる。義母なのに、こんな格好……」
腰を前後に動かし始めると、胸が激しく揺れた。由美さんは自分の胸を押さえ、乳首を指で摘んだ。「見ないで……でも、見て。こんなに、動いてるの。中が、擦れて……気持ちいい」
僕が下から突き上げると、由美さんの声が裏返った。「そこっ……子宮、直接突かれてる。種付けされてるみたい。また出して。残して。妊娠しても、いいから」
体位を変え、後ろから抱いた。由美さんは肘をついて、腰を高く上げた。背中の白い肌に汗が光り、結合部から白い液が溢れて太腿を伝っていた。深く突くたびに、由美さんの声が漏れた。「んあっ……奥、開いてる。翔太の、全部受け入れてる。音、聞こえるでしょう。濡れて、恥ずかしい音」
僕が腰を速めると、由美さんは顔をベッドに埋め、「出して……また中に出して。子供、作って。この歳で、あなたの子供欲しいなんて……狂ってる」と喘いだ。二度目の射精は長く、由美さんの内側が何度も痙攣して搾り取ってきた。射精が終わるまで、彼女は腰を動かさず、熱いものを受け止めていた。
三度目は横向きに抱き合い、ゆっくりと動かした。由美さんは僕の顔を両手で挟み、目を合わせた。「こんな目で見ないで。義母なのに、こんなに欲しがって……中が、また熱くなってる」
舌を絡めながら突くと、由美さんの脚が僕の腰に絡みついた。結合部から溢れた液がシーツを濡らし、部屋に甘い匂いが充満していた。由美さんの吐息が耳にかかり、「もっと……奥、擦って。種、全部ください。空っぽになるまで」と繰り返した。三度目の射精のとき、由美さんは小さく泣きそうな声を上げ、内側を強く締めた。「出てる……また出てる。熱い。中が、いっぱい」
それから父が家を空ける夜は、何度か同じことが起きた。毎回、由美さんは最初に「だめよ、こんなこと」と口にし、行為の途中でそれを手放した。終わり際には必ず「こんな関係、いつか終わるわよね。妊娠したら、どうするの」と呟いた。僕は答えなかった。答えられる言葉を持っていなかった。由美さんの中に残した熱だけが、朝まで彼女の太腿の内側を伝っていた。
今でも、妻の寝息を聞きながらあの部屋のデスクライトの色を思い出すことがある。由美さんの白い肌に浮かんだ汗と、最後に残した「種をください」という言葉。あれは欲望だったのか、寂しさだったのか、今となってはわからない。ただ、あの夏の熱と、中に出した感触だけが、はっきりと体に残っている。
似たような夜を過ごした人がいたら、静かに教えてほしい。
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