夫が単身赴任になって、もう一年。
夜のリビングにひとり、スマホの小さな光を頼りに繋いだ世界に、私は安らぎを見出していた。
出会い系のチャット。
知らない誰かとの、匿名の会話。
最初はほんの気晴らしのつもりだったのに、いつの間にか、あるひとりの青年に心を引き寄せられていた。
彼の名前は蓮(れん)。
まだ二十代前半。端正な顔立ち、繊細な指、そして、メッセージの端々ににじむ大人びた余裕。
「よかったら、今度会って話さない?」
その一文に、私はためらいながらも、指を滑らせて「はい」と返していた。
待ち合わせは、蓮の住む郊外のマンション。
玄関を開けると、彼の柔らかな笑顔と、少し緊張したような目が私を迎えてくれた。
けれど、リビングに通されたとき、私の足はふと止まった。
そこには、彼ともう3人の男たちがいた。
蓮は軽く微笑みながら、私の耳元で囁いた。
「ごめんね。…でも、今日は俺だけじゃ足りないと思って」
耳の奥に響く低音。
脈打つ心臓。膝がふるえるほどの羞恥。
でも、それ以上に、私の身体はその言葉に――反応していた。
「奥さん、飲みすぎると酔っちゃいますよ?」
そう言って、グラスを差し出したのは隼人(はやと)。
無精髭の似合う粗野なタイプで、視線は獣のように鋭い。
私は小さく笑ってグラスを受け取り、頷いた。
「じゃあ…もう少しだけ」
すでに頬は熱を帯びていた。
アルコールのせいか、それとも視線に晒される快感か。
蓮がそっと私の肩に手を置くと、そのまま背中を伝い、腰骨のくびれに指先が触れた。
一瞬、全身がびくりと震えた。
その動きを合図にするように、他の二人も動き出す。
ひとりは航(こう)。細身で静かなタイプだが、目がどこか鋭い。
もうひとりは琉(りゅう)。長髪を後ろで結んだ色気のある男で、まるでナイトのように私の手にキスをした。
「恥ずかしいよ…」
私がそう呟くと、蓮は囁いた。
「恥ずかしさが、きっと一番気持ちいいところを教えてくれるよ」
最初にタオルを解かれたのは、私の方だった。
ブラのホックが外され、ストラップが滑り落ちたとき、4つの視線が一斉に私の胸元に注がれる。
まるでキャンドルに火を灯されるように、私の肌が一気に熱を持った。
蓮が乳房に唇を落とす。
隼人が私の脚を撫でながら、ショーツの端をゆっくり引き下ろす。
航は私の髪を撫で、琉は首筋に舌を這わせる。
身体中にばらばらの熱が注ぎ込まれ、私はもう、声を抑えることができなかった。
「やっ…そんなに、一度に…」
息が乱れ、膝が震え、ベッドの縁に押し倒される。
蓮がそっと囁く。
「これから、君の全部を4人で抱くよ。大丈夫、絶対に優しくするから」
最初に私の中へ入ってきたのは隼人だった。
その瞬間、私は目を見開いた。
「…大きい…っ」
身体の奥に押し広げられるような感覚。
圧倒的な存在感に、私は思わず腰を反らせて喘いだ。
さらに蓮が後ろから抱きしめ、耳に息をかける。
「感じていいよ、今日は全部、君のための夜なんだから」
航の指が、柔らかな粘膜をなぞり、琉が私の口元に指を這わせる。
「口も、寂しそうだね」
彼が囁きながら、私の唇を開かせてくる。
私はまるで舞台の上にいる女優のように、快楽の中心に据えられ、4人の男たちの熱に翻弄されていく。
何度も絶頂を迎えたはずなのに、身体はまだ足りないと訴える。
男たちの体温、匂い、汗、そして――それぞれ異なる「圧」
蓮のは、長くしなやかで奥を優しく撫でるように突いてくる。
隼人のは、太くて硬く、私の内壁をこすり上げる。
航はリズムが巧みで、ひと突きごとに絶頂へ導かれ、
琉は淫らな囁きとともに、私の口を貪ってきた。
一人に抱かれている間、他の三人の手が、唇が、指が、私を離さない。
もう誰の指かわからない、舌かわからない、けれど、快楽の渦は止まらない。
夜明けが近づく頃、私はベッドの上で仰向けになりながら、4人の男に囲まれていた。
足を開かれ、誰かの中に抱かれながら、残りの誰かが口元を塞ぎ、
また誰かが胸に顔を埋め、
「全部、あなたの中に注ぎたい」
「中に、欲しい?」
「まだ終わらせないよ、奥さん」
囁きと熱に、私はただ、溺れていった。
朝。
ベッドのシーツは濡れていて、私の脚はまだ震えていた。
けれど、私は目を閉じて微笑んでいた。
もう戻れないかもしれない。
だけど、確かに私は――
女として、生まれ直した気がしたのだった。



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