息子の嫁の指先が、私のスイングを崩した夜
私は四十九歳。地方で精密部品の会社を営んでいる。休日はゴルフだけが、頭を空にする時間だった。妻の琴音は五十一歳。息子の奏太は二十六歳で、私の工場の現場を任されている。嫁の愛莉は二十七歳。結婚して二年。声が低く、目元が細い。笑うとえくぼが一つだけ、左に浅く残る女だった。
琴音の誕生日を、自宅の食卓で祝った。開けたのは高い赤ワインだった。琴音は早めに酔い、二階へ上がった。奏太も翌朝の出荷があると言って部屋を出ていった。居間に残ったのは、私と愛莉だけである。
愛莉は黙って皿を下げ、布巾の端を揃えていた。私は長椅子で、好きな選手のラウンド映像を見ながら残りのワインを口に含んでいた。グリーンの傾斜を読む画面が、静かに映っていた。
愛莉がそばに来た。
「お父さん。私もゴルフ、始めてみたいんです。あの広い芝生の上を、一人で歩きたいなって」
口元が緩んだ。経営者としての私は、中途半端を嫌う。
「やるなら最初からいいものを持たせる。クラブも靴も、私が選ぶ。練習の付きあいもする」
愛莉の目が細くなった。頰がさっと色づき、小さく何度も頭を下げた。その喜び方が、工場で図面を確認するときの私の神経を、一度ほどいた。
「ありがとうございます。お礼に、肩をお揉みします」
細い指が肩に乗った。力の入れ方が意外なほど正確で、凝った筋を一つずつ探るようにほぐしていく。耳の後ろで、愛莉の吐息が聞こえた。ワインの匂いが、彼女の髪に移っていた。親指が首筋を押し、小指が鎖骨の窪みをかすめる。私の呼吸が、一つだけ深くなった。
「腰も重い」
「分かりました。ここ、いつも見ていて凝ってます」
愛莉は後ろに回り、腰を親指で押した。手が徐々に下り、ベルトの上を撫でる。帯の内側に指先が入り、腹の下の硬い線を、布ごしに確かめた。太腿の付け根へ、指が滑り込んだ。すでに熱を持って膨らんだものを、愛莉はクラブのグリップを確かめるように、ゆっくり上下に撫でた。先のほうだけを掌で包み、根元を親指で押す。布の上でも形が分かるほど、硬く脈打っていた。
「……ここは、痛くないですか。熱いです。お父さんの、もう起きてます」
声が低かった。私は息を詰めた。理性は残っていた。残っていたのは、この家の主としての顔だけだった。
「愛莉。やめろ」
「琴音さんも奏太も、もう眠っています。声を出さないでください。私、お礼がしたいだけです。この硬さ、昼間から想像していました」
愛莉は膝の間に身を沈めた。ベルトを外し、下着を下ろす。熱を帯びたものが照明の下に現れた。先が赤く、筋が浮き、先口に透明な液が一つ、光っていた。愛莉は一瞬だけ私の目を見て、それから唇を寄せた。最初は先だけを浅く含み、舌先で輪をなぞる。液の味を確かめるように、何度か小さく吸った。
温かく湿った口腔が先端を包み、舌が裏側の筋をゆっくり這う。吸われるたびに腰の奥が引きつる。愛莉は根本まで含んでは引き、再び深く沈めた。喉の奥が締まり、先が当たる。唾液の音が小さく響く。片手で下を掌で温め、袋を指で転がし、もう片方は自分の胸元の釦を外していた。歯を立てず、内側の柔らかいところだけで包む。時おり唇を離し、糸を引く液を舌で巻き取り、また深く沈める。上手すぎた。上手すぎて、私は最初の抵抗を失った。
私は愛莉の髪に指を入れた。絹のようで、根元が少し汗ばんでいた。腰が勝手に浮く。愛莉はそれを許さず、肩を押さえて深さだけを自分で決めた。
「そんな顔で吸うな。喉まで入れるな」
愛莉は口を離し、糸を引く液を舌で拭った。唇が赤く腫れ、目が潤んでいる。顎に滴が一つ、落ちかかっていた。
「お父さんの、映像の隣で見ているときから気になっていました。静かで、決め方が速い人だと思って。今夜だけ、その静けさを崩したかったんです。先が脈打つたび、私の奥も熱くなります」
愛莉は立ち上がり、衣服を一つずつ外した。白い肌が浮かぶ。胸の丸みは控えめだが、先がすでに硬く尖り、薄桃色をしていた。くびれた腰、脚の内側の柔らかい線。秘部は薄い毛に覆われ、隙間がすでに光っていた。結婚二年の身体とは思えぬ、手入れされた瑞々しさがあった。私は彼女を長椅子に引き寄せ、唇を重ねた。ワインの残り香が混ざる。舌が絡み、愛莉が喉の奥で小さく鳴った。私の手が胸を包むと、先が掌に当たった。摘むと、愛莉の腰が落ちた。
手が秘部に触れた。すでに熱く、指先を濡らすほどだった。花弁のように閉じた隙間に中指を沈めると、内側が吸い付くように収縮した。熱い壁が指を絡め、抜き差しするたびに水音が立つ。触れただけで小さく痙攣する。二本に増やすと、愛莉は私の肩に爪を立てた。
「こんなに準備しているのか。中が絡みつく」
「お父さんの前だと、昼間の嫁の顔が維持できないんです。奏太の前では出せない熱です。指だけで、もう限界が近い」
私は愛莉を仰向けに寝かせ、脚を開かせた。舌で秘部をなぞる。甘い匂いと、わずかな塩気。入口の小さな膨らみを舌先で転がすと、愛莉は枕に顔を埋め、声を殺した。脚が震え、太腿が頭を挟む。舌を浅く入れて内側を舐め、膨らみを吸う。愛莉の腰が持ち上がり、秘部全体が私の口に押し当たった。十分に濡れたところで、身体を重ねた。熱い先端が入口に触れる。先だけを隙間に押し当て、円を描くように滑らせた。入らず、入口だけを責める。
「入れる。浅くからいく。奥まで欲しければ、自分で言え」
愛莉は小さく頷き、腕を首に回した。腰をわずかに浮かせ、自分から先を咥え込もうとした。
ゆっくり沈み込む。狭い道が締め付け、一寸ずつ飲み込む。内側は熱く、脈打つように収縮した。愛莉の眉が寄り、唇が開いた。根元まで沈めた瞬間、愛莉の内側が強く一度、痙攣した。
「はぁっ……深い……グリーンの奥みたいに、落ちていく。先が当たってる。動かないで、今は形を覚えさせて」
私は腰をゆっくり動かし始めた。結合部から水音が立つ。抜くたびに愛莉の内側が名残を引き、入れるたびに奥が開く。愛莉の胸が揺れるたび、尖った先が私の胸に当たる。琴音との夜には、もう何年も感じなかった熱だった。私の中の経営者は、まだ計算していた。この関係が破綻したときの損を。だが身体は、損得を拒否していた。愛莉の脚が私の腰に絡み、踵が背中を叩く。
「もっと遅い。角度を変えて。右に……あっ、そこ。そこが弱い」
体勢を変え、愛莉が上になった。奥まで咥え込み、腰を円を描くように揺する。自分の快感を探すように、時に前後へ、時に深く沈める。結合部が愛莉の下腹で持ち上がるたびに、先が内側の柔らかい場所を擦った。昼の細い目が、欲望に蕩けていた。涎が唇の端を伝い、胸の谷間を落ちた。
「お父さん、動かないで。私がリズムを取る。下から突かないで……あっ、そこ。先が当たるたび、奥が開く」
私は約束を破り、腰を掴んで下から突き上げた。愛莉が背を反らし、内側が強く痙攣する。締め付ける熱に耐えきれず、一度奥で止めた。まだ出したくなかった。愛莉を長椅子の背に立たせ、脚を開かせ、後ろから再び沈めた。脚の間から結合部が見える。愛莉の秘部が私のものを吞み、抜くたびに赤い隙間が開いては閉じる。愛莉は肘をつき、肩で呼吸していた。私の手が前から秘部の膨らみを指で転がすと、愛莉の膝が折れた。
「見ないで……見られると、余計に締まる。指も、やめないで」
私は耳の後ろに唇を寄せ、腰の深さを変えずに小さく打ち続けた。
「見る。お前のそこは、今から私のものだ。昼間は嫁の顔をしろ。夜は、この締まりを私に渡せ」
愛莉の内側がまた強く脈打った。その締め付けに耐えきれず、奥深くへ熱いものを注ぎ込んだ。脈打つたびに愛莉の奥がそれを飲み、溢れた熱が太腿を伝った。愛莉は小さく鳴き、自分でも達したらしい。内側が不規則に痙攣し、私のものを何度も搾った。額に汗が光り、背中が震えていた。
一度は抜けた。結合が切れる音が、居間に小さく残った。愛莉は長椅子に膝をつき、秘部から白い熱が糸を引いて落ちた。それでも愛莉は振り返り、まだ硬いままの私のものを、再び口に含んだ。熱と自分の味が混ざる。丁寧に舐め上げ、先を吸って、もう一度硬さを戻した。
「まだ、終わりたくない。お父さんのも、まだ熱い」
二度目は、愛莉を抱き上げて壁に背を預けた。脚を私の腰に組ませ、下からゆっくり沈める。体重で奥まで入り、愛莉の吐息が耳の穴に入った。壁を背に、短いストロークで打ち続ける。愛莉の胸が私のシャツの前に潰れ、先が布に擦れた。愛莉は私の首に顔を埋め、声を歯で殺した。
「奏太に、ばれたら……でも、止められない。お父さんの形が、中に残る」
私は答えず、奥で止めて熱を二度目に注いだ。愛莉の内側がまた痙攣し、脚が落ちた。床に下ろしても、愛莉はまだ私の腕の中で小さく腰を動かしていた。余韻が長い女だった。
しばらくして、耳元で囁いた。
「これから、どうしますか」
私は汗ばんだ背中を撫でた。理性は残っていなかった。残っていたのは、この身体をもう一度、正確に欲しいという欲だけだった。秘部に触れると、まだ熱く、溢れたものが指に付いた。
「誰にも言わない。昼は今まで通りでいい。練習に付き合うと言って、夜は私のところへ来い。クラブの握り方から、教え直す。中の形も、私が決める」
愛莉は小さく頷いた。その頷き方が、皿を下げていたときの静けさと同じだった。下着を履いても、太腿の内側はまだ光っていた。
それから愛莉は、私の女になった。
週末は二人で打ちっ放しへ行き、昼間は並んで球を打つ。愛莉のスイングはまだ浅い。夜は近くのビジネスホテルで、汗の乾かないうちに何度も重ねた。シャワーのあと、鏡の前で後ろから入り、愛莉に結合を見させたこともある。遠出のラウンドと偽っては、山間の宿で朝まで身体を求め合った。琴音や奏太の前では何食わぬ顔で茶を淹れ、二人きりになると愛莉は私を「お父さん」のまま、一人の男として求めてくる。口で起こし、跨がり、時には自分から奥を擦りつけて先に達する。
家族を裏切っている自覚はある。それでも、愛莉の内側の熱を知ってしまった今、クラブを置くことも、手を離すこともできない。愛莉もまた、止めようとはしなかった。
禁断であるほど、夜のスイングは深く、身体は正直だった。
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