【第1部】権威の仮面を外した瞬間──オフィスに漂う甘い違和感
東京・品川の高層オフィスビル。
私──佐伯翔太、23歳。地方大学を卒業し、この春から大手メーカーに就職したばかりの新入社員だ。
彼女の名は藤堂美和、45歳。営業本部長。
社内の誰もが畏敬の眼差しを向ける存在で、黒髪をきっちりまとめた姿は鋭い気配すら纏っていた。スーツの下に隠された均整の取れた身体は、年齢を感じさせないほど艶やかで、会議室で背筋を伸ばして座るだけで空気が張り詰める。
──けれども。
その完璧な仮面の裏にある「女」の匂いを、私はなぜか敏感に嗅ぎ取ってしまっていた。
昼休み、窓辺でスマートフォンを見ている彼女の横顔。
「部長もインスタなんて見るんですね」
思わず声をかけると、彼女は一瞬驚いたように振り返り、すぐに唇を綻ばせた。
「ふふ、たまにはね。若い子の流行りを知っておかないと」
その笑みに、私は息を飲んだ。
──部長が笑うと、どうしてこんなにも胸が熱くなるのだろう。
夜。会議が長引き、フロアに残ったのは私と彼女だけ。
書類を片付ける手が止まり、ふと視線を上げると、ガラス越しの夜景を背に彼女が立っていた。
ヒールを履いた脚のライン、少し疲れを滲ませた表情。その姿は、昼間の完璧な部長ではなく、一人の女性の影を帯びていた。
「……翔太くん、よく頑張るわね」
静かにそう声をかけられた瞬間、胸の奥に熱が広がる。
「部長こそ、遅くまで……」
自分でも声が震えているのがわかった。
彼女の香水が、ほんのりと漂う。
柑橘とジャスミンが混ざり合うようなその香りに包まれると、理性の糸がほどけていく。
オフィスの空調の音すら遠ざかり、ただ彼女と私だけの空間が膨張していく。
「……私ね、仕事以外のことは全部下手なの」
唐突に零したその言葉に、私は目を見開いた。
普段の彼女からは想像もできない弱音。
次の瞬間、彼女の視線が私を射抜いた。
──誘っているのか、それともただ吐き出しただけなのか。
分からない。ただ、確かに私の鼓動は速くなり、喉が渇いていく。
「部長……」
その名前を呼ぶ声は、もはや社会的な距離を保ったものではなかった。
【第2部】濡れた沈黙──支配と服従が反転する瞬間
彼女のマンションに着くと、夜の静けさが二人を包み込んだ。
ソファに並んで座ったとき、互いの肩がかすかに触れ合う。その一瞬の火花で、もう後戻りできないことを悟った。
「……誰にも言わないでね」
そう囁くと、彼女の指先が私のシャツの胸元をなぞる。
その熱を受けて、理性の皮膚が次々と剥がれ落ちていった。
唇が重なり、舌が絡み合う。彼女の吐息は震えを帯び、甘い声となって私の喉奥まで流れ込んでくる。
「ん……あぁ……」
その声が合図のように、私の昂ぶりは一気に硬さを増していった。
彼女の手が恐る恐る下腹部に触れたとき、わずかに驚きの息が漏れた。
「……こんなに……」
指先が確かめるように震え、やがて掴みきれぬほどの存在を掌で測ろうとする。
私の熱は、彼女の小さな手には収まりきらず、脈打ちながら迫り上がっていた。
その重量感は、まるで「女」としての彼女の境界を試すかのように主張し続ける。
「怖いくらい……でも、欲しいの」
彼女の瞳は理性と欲望の狭間で揺れながら、結局は後者に沈んでいった。
ドレスシャツを乱暴に脱がされ、スカートの奥へと指が滑り込む。
湿り気を帯びた布越しに触れただけで、彼女の腰が跳ねた。
「だめ……もう、濡れて……」
その瞬間、布地の奥に秘められた温度と潤いが伝わり、私の昂ぶりはさらに強大な影を落とす。
大きく脈打つ熱の存在が、彼女の内奥へと沈み込み、やがて全てを満たしてしまう未来を予感させる。
「……全部、受け止められるかしら」
彼女は自らの太腿をわずかに開きながら、挑むように囁いた。
【第3部】堕ちてゆく二人──肉体がぶつかり合う圧倒的な絶頂の瞬間
彼女の寝室。
カーテンの隙間から差し込む都会の街灯が、ベッドシーツの上に淡い影を落としていた。
互いに衣服を脱ぎ捨て、肌と肌がむき出しで重なり合う。触れ合った瞬間、熱が火花のように散り、理性という最後の衣まで剥ぎ取られていった。
私の昂ぶりは、彼女の身体に触れたときさらに膨れ上がり、存在そのものが圧倒的な迫力で主張していた。
「……こんなに、深くまで……」
彼女は目を閉じ、震える吐息をもらしながらも、腰をわずかに前へと押し出してきた。
その瞬間、彼女の奥へと押し広げられていく感覚。狭く柔らかい深部が、脈打つ熱に包み込まれるように迎え入れる。
「ん……あぁっ……待って……」
苦しげな声に混じる悦びの響き。拒絶と欲望の境界が溶け合い、快感に形を変えていく。
彼女の指が私の背に爪を立て、背中を引き寄せる。
「もっと……奥まで……全部欲しいの……」
その囁きに突き動かされ、私は腰を激しく打ちつけた。
肉体と肉体がぶつかるたび、湿った音と甘い呻きが重なり合い、部屋の空気はさらに濃密になっていく。
「だめ……もう、すごい……あぁっ……！」
彼女の声が途切れ途切れに高まり、身体は大きく反り返っていた。
やがて、彼女は限界を超えたかのように全身を震わせ、瞳を潤ませて私の名を呼んだ。
「翔太……あぁ……！」
その声と同時に、彼女の奥深くが激しく収縮し、私を強く飲み込んでいった。
二人の熱が重なり、同じ波に乗るように果てしない絶頂へと駆け上がっていく。
汗に濡れた身体を絡めたまま、やがて力が抜けて崩れ落ちる。
静寂の中、彼女はまだ震える唇で小さく呟いた。
「こんなに乱れたの……初めてよ……」
私の胸に頬を寄せたまま、彼女は微笑んでいた。社会的な肩書きも、年齢の隔たりも、すべてを溶かすほどの夜だった。
禁断の恋が教えてくれた真実──新入社員と女性部長の体験談まとめ
あの夜、45歳の部長・美和は、完璧なキャリアの仮面を外し、一人の女性として私の腕の中に身を委ねた。
社会的な立場や年齢の差は、肉体のぶつかり合いの前には意味を失い、ただむき出しの欲望と官能だけが残った。
彼女の吐息は、抑圧してきた年月の重さと、解き放たれた本能の両方を孕んでいた。
「誰にも言えない」──その秘密は、背徳であると同時に、私にとっては誇りでもあった。
部長という権威が、熱と汗に濡れた女の姿へと変わっていく。その過程こそが、私の心と身体を震わせたのだ。
翌朝、彼女はいつもの部長の顔に戻り、何事もなかったように社内を歩いていた。
だが、私にはわかる。
あの夜の喘ぎと震えは、確かに私の中で生き続けている。
この体験談は、「禁断」「オフィスラブ」「年下と年上」というテーマの奥深さを示す。
表面的には不釣り合いに見える二人が、互いの渇きを埋めるように求め合った。
その真実は──人間の本能は肩書きや年齢では決して縛れない、ということ。
そして何より、
彼女の乱れた瞳と震える声は、今も私の脳裏で永遠にリフレインし、読む者の鼓動を乱し続けるだろう。
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