二世帯の影──娘の夫に触れた夜、母は女に戻った

二世帯住宅NTR 妻が娘の亭主に寝取られた…。 一色桃子

母と娘、そしてひとりの男──。
家族という最も近い距離が、いつしか最も遠い禁断へと変わっていく。
「二世帯住宅NTR」は、日常の幸福の裏に潜む“心の飢え”を描いた心理ドラマだ。
人妻・桃子の微細な仕草、揺れる視線、沈黙の間に漂う湿度。
そのすべてが、観る者の想像を焦がす。
安定と欲望のあわいに息づく緊張感が、最後まで胸を離さない。
単なる背徳ではなく、“人が人を求めてしまう理由”を問いかける作品。



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【第1部】湿った午後──娘の夫の声が胸に落ちた日

あの日の午後、空気がやけに重く感じた。
梅雨の湿気は、私の肌の奥まで染みこんでくるようで、
風が止むたびにシャツの生地が背中に張り付いた。

夫は単身赴任で東京。
この家には、娘の紗英と、その夫・真一くんと私。
二世帯住宅という響きが、最初は心強く思えた。
けれど最近は、天井の向こうにいるふたりの気配が、
息づかいのように生々しく感じられることがある。

午前中に洗濯を済ませ、昼過ぎに取り込んだタオルを畳んでいると、
階段を降りてくる足音がした。
その音が、なぜか胸の奥で小さく跳ねた。

「お義母さん、洗濯機、使ってもいいですか?」
真一くんの声は低くて柔らかい。
湿った空気を押しのけるように、まっすぐ耳の奥へ入ってくる。

「ええ、いいわよ」
何でもない返事をしながら、手の中のタオルを強く握ってしまう。

視線を上げると、白いTシャツの胸元にうっすらと汗が滲んでいた。
その水滴の光が、なぜか目を離せなかった。
娘の夫なのに──そんな風に思ってはいけない。
そうわかっているのに、
体が一瞬だけ、記憶の奥にある“女”の部分を思い出してしまう。

その夜、寝室にひとりで横になっても、
頭の中には彼の声がこびりついていた。
洗濯機の回る音と重なって、
鼓動のように、遠くで静かに続いている。

「……どうして、私、あんなふうに感じたのかしら」
自分の唇が動いていることに、気づくのが遅れた。

【第1部】湿った午後──娘の夫の声が胸に落ちた日(後半)

夜になると、家の空気が変わる。
上階の天井越しに、娘と真一くんの笑い声が聞こえてくる。
どこか遠くの、別の世界の音のようで、
それがどうしようもなく現実的だった。

風呂上がり、鏡の前で髪を拭いていると、
タオルの柔らかさの中に、昼間彼が持っていた洗濯籠の匂いが混じっている気がした。
柔軟剤の甘い香り。
そして、その奥に、微かに感じる男の汗の匂い。

私は鏡の中の自分をまっすぐに見つめた。
五十歳という数字が、いまにも口を開いて何かを責めてくるようだった。
けれど、肌はまだ熱を覚えている。
心の奥が、何かを求めて静かに波打っている。

「真一くん、もう寝たかしら……」
小さく呟いた自分の声が、思いのほか生々しく響いた。

寝室の窓の外は、雨上がりの湿気が漂っていた。
遠くで犬の鳴き声。
家の中は静まり返り、
私の心臓の音だけが、はっきりとしたリズムを刻んでいた。

眠れない夜だった。
シーツの上に身を横たえながら、
私は何度も寝返りを打った。
思考は勝手に彼の姿を呼び戻し、
昼間見た胸の汗の光が、まぶたの裏で揺れていた。

“母として”と“女として”の境界が、
少しずつ、音もなく溶けていくようだった。

やがて、階段を下りる音がした。
真一くんだろうか。
冷蔵庫の扉が開く音。
そのたった数秒の気配に、
胸の奥の何かが一気に疼いた。

彼がキッチンの水を飲んでいる──ただそれだけのことが、
なぜ、こんなにも熱を帯びて感じられるのだろう。

私は息を殺したまま、
ドアの向こうの静寂を聞いていた。

やがて音は消え、家は再び眠りに沈む。
けれど私の身体だけが、
まだ目を覚ましていた。

【第2部】濡れた境界──触れなくても燃える夜

数日後の夕暮れ。
雨が降り出し、薄紫の雲が家の上に沈んでいた。

娘の紗英は仕事で帰りが遅くなると言って出かけていた。
家には、私と真一くんのふたりだけ。

台所の時計の針が、ひときわ大きな音を立てて進む。
静かな家に、雨の音が重なり、
それがまるで鼓動のように響いていた。

「お義母さん、傘、ありますか?」
背後から声がして、私は少し肩を震わせた。

振り返ると、真一くんがリビングの入り口に立っていた。
濡れた髪から、しずくが首筋を伝って落ちる。
白いシャツが雨に透けて、肌の色を映していた。

「こっちにあります」
そう言って玄関に向かう。
けれど、歩くたびに心臓が強く鳴る。
階段の下から吹き込む冷たい風よりも、
背中に感じる彼の視線のほうが熱かった。

傘を差し出すとき、指先がほんの一瞬、彼の手に触れた。
それだけのはずなのに、
電流のような感覚が腕を走り抜けた。

「……あ、すみません」
「いえ」

どちらの声も震えていた。
ほんの刹那の沈黙が、永遠にも思えた。

そのあと、彼はソファに座り、タオルで髪を拭いた。
私は何かをしていなければ落ち着かない気がして、
キッチンでお茶を淹れた。

湯気が立ちのぼる。
雨の匂いと混じりあい、
空気が甘く湿る。

彼に湯呑を渡した瞬間、
その指がまた、私の指に触れた。

二人の視線が重なる。
言葉はなかった。
けれど、たしかに何かが流れ始めていた。

彼の瞳の奥に、迷いと熱が交錯している。
私は目を逸らそうとしたのに、できなかった。

心のどこかで、わかっていた。
このままでは、戻れなくなる。
けれど、
「戻れなくてもいい」と思っている自分が、
確かにそこにいた。

雨音が強くなり、
外の世界が消えていく。
この家の中には、ふたりだけ。

私は胸の前で両手を組み、
鼓動を抑えるように深く息を吸い込んだ。
けれど、吐き出すたびに、
体の奥の熱は増していった。

真一くんの声が、低く沈む。
「お義母さん、寒くないですか」

その優しさが、
いちばん危険な温度だった。

【第3部】沈む光──触れたのは罪か、それとも赦しだったのか

翌朝、雨は止んでいた。
けれど、家の中の空気はまだ濡れていた。
まるで、夜の出来事がどこかに隠れているように。

思い返すと、あの夜のすべてが夢のようだった。
言葉もなく、ただ視線が重なり、
互いの息の温度を感じるたびに、
理性が少しずつ溶けていった。

「駄目よ」
そう心で何度も言いながら、
口では何も言えなかった。
むしろ、その沈黙こそが、
いちばん深い肯定だったのかもしれない。

彼の手が頬に触れた瞬間、
胸の奥で、長い間閉ざしていた何かが弾けた。
それは母としての役目でも、妻としての責任でもなく、
ひとりの“女”としての記憶だった。

外の雨音が遠のき、
世界の輪郭がぼやけていく。
灯りが落ちた部屋の中で、
時間の流れだけが確かに続いていた。

彼が「お義母さん」と呼んだ声が、
どこか遠い響きに変わる。
名前ではなく、
私という存在の“芯”を呼び覚ますような音だった。

そして気づけば、
世界はひとつの呼吸になっていた。
触れる、見つめる、息を重ねる。
そのどれもが、現実か夢かわからない。

気がつくと、彼の肩に朝の光が落ちていた。
私の指先には、まだ熱が残っていた。

「おはようございます」
彼の声が、いつもより少し低かった。
その言葉の裏に、何もなかったような穏やかさと、
すべてを知っているような沈黙が同居していた。

私は台所に立ち、
湯を沸かした。
湯気が立ちのぼる。
その白さが、昨夜の霧のように広がっていく。

階段の上から、紗英の明るい声が聞こえた。
「お母さん、真一くん起きてる?」

その瞬間、私の手が小さく震えた。
湯の泡が弾ける音が、やけに鋭く耳に響いた。

「ええ、もうすぐ降りてくるわ」
声を整えながら答えたけれど、
胸の奥の何かはまだ、静かに震えていた。

朝の光がまぶしかった。
罪という言葉では括れない何かが、
私の内側でゆっくりと息をしていた。


まとめ──沈黙が語るもの

愛や欲望は、決して言葉の中だけにあるものではない。
むしろ、語られなかった沈黙のほうが、
心の深い場所で長く生き続ける。

真希子にとって、
あの夜は過ちではなく「再生」だったのかもしれない。
長く閉じこめてきた“女としての自分”を、
ひとつの罪が呼び覚ました。

そしてその罪を抱えたまま、
彼女はまた日常へ戻っていく。
何もなかった顔で、
しかしもう、何も知らないふりはできない。

外の空は澄み、
軒先から一滴の雨が落ちた。
それが地面に触れた瞬間、
真希子の胸の奥でも、何かが静かにほどけていった。

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