温泉の夜、義母の影──禁欲が生んだ静かな狂気と、湯けむりに消えた欲望

妻には口が裂けても言えません、義母さんを孕ませてしまったなんて…。-1泊2日の温泉旅行で、我を忘れて中出ししまくった僕。- 岬ひかり

家族旅行という平凡な舞台の裏で、静かな狂気が芽吹く──。
義母の一言が若い夫婦の心に波紋を広げ、禁欲という名の試練が日常を少しずつ歪めていく。
「見る」ことしかできない主人公の視線に、理性と欲の境界が揺らぐ。
温泉という閉ざされた空間で描かれる心理の緊張と、沈黙に満ちた愛の形。
ただの官能ではなく、人間の“心の温度”を描いた静かな衝撃作です。



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第1部:禁欲の月──沈黙の時間が欲を育てる

二十六歳の篠原 悠真(しのはら・ゆうま)は、神奈川の港町にある中小企業で設計の仕事をしている。
大学を出て三年。仕事にもようやく慣れ、結婚して一年が経った。
妻の美咲
は二十四歳。朗らかで優しいが、最近は残業続きの彼を気遣ってか、どこか距離を置いているようにも見えた。
休日に並んでスーパーへ行っても、どこか空気がすれ違う。
それが、結婚というものなのかもしれない──と、悠真は思うようになっていた。

そんなある日。
妻の実家に招かれ、義母・香代に久しぶりに会った。
柔らかくまとめた髪に、淡い桜色のブラウス。
笑うたびに、年齢を重ねた女性だけが持つ静かな品が漂う。
食卓に湯気が立つ頃、香代がふと呟いた。

「美咲たち、そろそろ子どもを考えてもいいんじゃない?」

その瞬間、空気がほんのわずかに張り詰めた。
美咲が箸を止め、頬を赤らめる。
悠真は笑って受け流そうとしたが、胸の奥が妙に熱くなった。
香代の声の調子が、どこか心に残った。
それは優しい響きなのに、命令のようにも聞こえた。

翌週、妻から「一カ月、子づくりのために禁欲しよう」と言われた。
香代の提案らしい。
“体を整えるため”──そう聞いた時、理屈は理解しても、心は不安定な波を立てた。
触れることを封じられると、かえってその存在が意識の奥で膨らむ。
夜、寝息を立てる妻の横顔を見つめるたび、悠真の中で何かが静かに焦げついていった。

湯気のように漂う抑圧。
触れられない日々は、やがて視線や音、香りまでも敏感に変えていく。
風呂上がりに妻の髪が濡れて光るのを見ただけで、息が詰まる。
そしてふとした瞬間、義母の微笑みが思い出される。
食卓越しに見たあの瞳の奥、言葉の端にあった“何か”。
理性はそれを否定しようとするのに、想像だけが夜ごと形を変えて膨らんでいく。

やがて迎えた温泉旅行の朝。
禁欲の月を終えた彼の心は、静かな狂気を孕んでいた。
香代から届いた短いメッセージが、胸の奥に熱を灯す。
「今日、楽しみにしているわ。いい湯があるの」
ただそれだけの言葉が、なぜか彼を落ち着かなくさせた。
欲と理性、その境が湯けむりのように溶け始めていた。

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第2部:湯けむりの影──見てはいけないもの

夜更け。
旅館の廊下には、かすかに湯の音と木の軋みが混じっていた。
篠原悠真は眠れず、部屋を抜け出した。
障子越しに漏れる橙の灯。
静まり返った建物の中で、ただ湯けむりの匂いだけが漂っている。

足を進めるうち、露天風呂の方から水音がした。
それは偶然の出来事だった。
灯籠の光が揺らめく中、湯の表面がゆっくりと波打つ。
そして、その中心に、ひとりの女性の背が見えた。
肩まで沈む白い肌。
月の光を受けて、まるで硝子のように淡く輝いている。

息を飲んだ。
義母・香代の姿だった。

逃げようとした瞬間、身体が動かなくなった。
驚きでも恐れでもなく、ただ言葉にならない吸引力に捕らわれていた。
湯けむりが、彼女の輪郭を包み、溶かし、また現す。
まるで幻のように。
そのたびに、彼の理性が少しずつ削れていく。

香代は湯の中で髪を上げ、首筋を伝う一筋の雫を見送るように指でなぞった。
その仕草が、まるで時間そのものを撫でるようで、悠真の鼓動が耳の奥で膨らんだ。
――見てはいけない。
そう思えば思うほど、目は離れなかった。

湯気が立ち込め、視界が霞む。
その中で、香代がふと振り向いたように見えた。
だが、その視線が本当に彼に向けられたのか、あるいはただの幻なのか、わからなかった。
一瞬の交錯。
世界が静止する。

その夜、悠真は部屋に戻っても眠れなかった。
瞼を閉じると、湯けむりの中に浮かぶ影が脳裏に焼きついて離れない。
香代の眼差しと湯の音が、夢と現の境を溶かしていく。
彼の内に芽生えたものは、罪悪感ではなかった。
それは、理性という薄氷を足の裏で踏み割るような、淡い快楽の予感だった。

第3部:夜明け前──沈黙の告白

夜が明けかけていた。
旅館の外には霧が漂い、木々の梢が白く濡れていた。
湯の音だけが、眠りを拒むように流れている。

篠原悠真は、まだ夢の中にいるような感覚のまま、再び風呂場へと向かった。
心が空洞のように軽い。
その奥で、何かが静かに燃えていた。

露天風呂の戸を開けると、朝の空気が肌を刺した。
湯気の向こうに、誰かの気配。
香代がいた。
白い湯衣を肩にかけ、湯の縁に腰かけていた。
その横顔は夜よりも穏やかで、どこか遠くを見ているようだった。

「早いのね」
振り向いた香代の声が、湯面を震わせた。
悠真は言葉を探したが、喉の奥で息が滞る。
昨夜の光景が、まだ胸の奥で脈を打っている。

沈黙が二人の間に降りた。
鳥の声が、遠くの山からかすかに聞こえる。
香代が湯に手を伸ばし、ゆっくりと湯面をなぞった。
「あなた、優しいのね」
そう言って微笑む。
その笑みは、責めでも誘いでもなく、どこか祈りのようだった。

悠真はその瞬間、理解した。
自分が見ていたのは“女性”ではなく、“存在の影”だったのだと。
禁欲の果てに膨らんだものは、欲望ではなく、
誰かに触れたいという人間の根源的な孤独だったのだ。

湯気の中で、二人は言葉を交わさなかった。
ただ、朝の光が少しずつ霧を溶かし、世界を現実に戻していく。
香代は立ち上がり、軽く会釈をして去っていった。
その背中を見送りながら、悠真は湯の中で拳を握った。
指先から熱が滲み出し、それが自分自身の体温だと気づいたとき、
胸の奥に微かな安堵が広がった。

――夜は終わった。
けれど、あの影はきっと、どこかで今も揺れている。
湯けむりのように、心の奥の暗がりで。

余韻

この物語は、禁欲の果てに見えた「影」と「沈黙」の記録である。
人は理性を守ろうとするとき、もっとも深く本能に近づく。
それを“罪”と呼ぶか、“祈り”と呼ぶか。
読者の胸の中で答えは異なるだろう。
ただひとつ確かなのは──
湯けむりの消えたあとにも、熱は確かに残っているということだ。

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