【第1部】新居の静寂に忍び込む隣人妻の視線──乾いた心を濡らす出会い
私は 川島悠斗（29歳）。
結婚してまだ半年足らず、妻と共に 横浜・港北区 の新築マンションに越してきたばかりだった。
新居の白い壁、まだ生活の匂いが染みついていないフローリング。
「ここからふたりの物語が始まるんだ」と胸を高鳴らせたのは、もう遠い記憶のように思える。
現実は、結婚生活を彩るはずの時間を仕事に奪われ、すれ違う日々。
妻は化粧を落とした顔を見せることも減り、淡々とした食卓を挟むだけの夜が積み重なっていった。
そんな乾いた生活に、不意に影を差し込んできたのが、隣の部屋に住む 浅倉紗季（32歳） だった。
最初の出会いは引っ越しの挨拶。
ドアを開けた瞬間、細い肩からさらりと落ちる栗色の髪、深い緑の瞳がこちらを射抜いた。
「よろしくお願いしますね」
そう微笑んだとき、彼女の声は冷たいガラス越しに流れ込む春風のようで、体の奥にかすかな熱を残した。
その後、何度かエレベーターや廊下ですれ違った。
互いに軽く会釈を交わすだけなのに、なぜか鼓動がわずかに速まる。
気のせいだと思い込もうとした。けれど、目が合うたびに背筋に電流のような感覚が走り、夜になるとその余韻に妻の隣で眠れなくなることもあった。
──そしてある朝。
まだ日が昇りきらない時間。
スーツ姿のままゴミ袋を持ち、エントランス脇の集積場へ向かった。
そこにはすでに、薄手のカーディガンにワンピースを纏った紗季が立っていた。
わずかな寝癖の残る後れ毛。
吐息に混じる柔らかなミントの香り。
そして、ゴミ袋を持つ白い指先がかすかに震えている。
「おはようございます、川島さん」
振り向いた紗季の声は、まだ朝の空気に馴染んでいない艶を帯びていた。
胸の奥が熱くなる。
「おはようございます」そう返す自分の声は、驚くほど掠れていた。
彼女は少し微笑みながら、ふと視線を落とし、僕のネクタイの結び目を見つめた。
「奥さま…最近、お忙しそうですね」
言葉は軽やかで、ただの会話に聞こえる。
けれど、その裏に潜む気配が僕の乾いた心を無防備に濡らしていく。
マンションの片隅で交わされる、ただそれだけの言葉。
だがその一瞬に、僕の新婚生活は脆くも揺らぎ始めていた。
【第2部】隣人妻に口づけで絡め取られ──搾られながら目覚めた服従の悦び
あの日の朝から、彼女の影が僕の日常に忍び込んでくるようになった。
すれ違うたび、視線が絡み、何気ない一言に胸をかき乱される。
「今日はお休みですか？」──そんなありふれた問いかけが、なぜか喉を渇かせ、体温を上げていく。
そしてある晩、妻が帰宅しない日。
部屋に残されたのは、広すぎるリビングと虚ろな僕の呼吸だけだった。
そのとき、隣からノックの音。
扉を開けると、紗季が立っていた。
「電球が切れてしまって…手を貸していただけます？」
ごく自然な口実。けれど、瞳は最初から僕の奥底を見透かしていた。
暗い部屋で脚立に上がる彼女を支える。
ふと視線が滑り、ワンピースの裾の奥、太腿の内側に落ちる。
息が止まる。
その気配を感じ取ったのか、彼女はわずかに腰を揺らし、囁いた。
「そんなに…見てしまうんですね」
電球が灯った瞬間、部屋は白く照らされ、そして次の瞬間、僕は背中を壁に押しつけられていた。
彼女の指が胸元を掴み、唇が近づく。
「……我慢、してたんでしょ？」
吐息が耳にかかり、理性が音を立てて崩れた。
キスは最初から深かった。
舌先が強引に侵入し、絡めとり、喉奥を支配する。
呼吸を奪われるたび、快感に似た眩暈が走る。
「ん…っ、ふ…っ」
彼女の口づけに押し倒される僕は、もう抗えなかった。
やがて、膝を折るようにして床に座らされる。
見上げると、紗季がゆっくりと跪いた。
視線を逸らさぬまま、指先でベルトに触れる。
「…全部、私に委ねて」
その言葉に、胸の奥で何かが決壊した。
ズボンを下ろされる瞬間、羞恥と快楽が入り混じり、声にならない息が漏れる。
そして──彼女の唇が触れた。
温かく、濡れた柔肉が先端を包み込み、舌先が螺旋を描くように舐めあげる。
「んっ、く…っ」
生々しい吸引音が部屋に響き、理性が焼き切れる。
喉奥に吸い込まれるたび、彼女の咽頭が小さく脈打ち、そこに捕らわれる感覚に背筋が震えた。
「気持ちいい…でしょ？」
唇を離した瞬間に呟かれた囁きは、甘い毒。
そして再び深く咥え込み、舌全体で絡みながら、先端を嬲る。
その技巧はまるで、僕を吸い尽くすために生まれた生き物のようだった。
快楽に溺れるほど、僕の中に芽生えていったのは、屈辱ではなく──服従の悦び。
彼女に支配され、全てを差し出すことで初めて満たされる、甘く危険な陶酔。
「もっと…欲しいんでしょ？」
瞳を上げて問いかけるその顔に、僕はただ頷くことしかできなかった。
その瞬間、僕の中の「夫」としての自覚は霧散し、
ただ一人の男として、隣人妻に搾り尽くされる存在へと堕ちていったのだった。
【第3部】搾り尽くされる夜──新婚生活が快楽の渦に呑み込まれてゆく
彼女の唇と舌に蹂躙された夜、その先に待っていたのは終わりなき支配だった。
僕はただの「隣人」ではなく、彼女にとって搾り尽くす対象へと変えられてしまった。
紗季は、床に崩れ落ちた僕を抱きかかえるようにしながら、耳もとで囁いた。
「まだ、終わりじゃないわよ…もっと深くまで、堕ちて」
その声と同時に、僕の身体は再び彼女の手によって導かれる。
腰を跨ぎ、ワンピースを脱ぎ捨てる仕草は、まるで自らを供物として捧げる女神のようだった。
しかしその眼差しは甘美な慈愛ではなく、逃れられない拘束のように僕を縛る。
濡れた熱が触れ合った瞬間、思わず声が漏れた。
「っ…あ…」
肉と肉が重なり、押し込まれるたびに、深部まで絡め取られていく。
彼女は腰を強く押しつけ、僕の抗いを許さぬように何度も打ちつけた。
「ほら、全部出して…私の中に」
その命令の一言に、僕の奥底に潜んでいた本能が震える。
射精への衝動が、彼女の支配によって解き放たれる。
快楽に引き裂かれそうになりながらも、彼女はさらに深く搾り取ってくる。
腰を揺さぶりながら、僕の胸に爪を立て、唇を噛み、喉を震わせる。
「あぁっ…もっと…まだ足りない…！」
彼女の喘ぎは、命令と懇願が絡み合った旋律となり、僕を縛りつけた。
そして、繰り返しの絶頂。
吐き出しても吐き出しても、彼女の中に吸い取られ、さらに求められる。
何度も果てるたび、僕は弱っていくのに、彼女はますます強く、深く僕を貪っていった。
「もう、あなたは私のものよ…」
耳元でそう囁かれたとき、僕は抗うことを完全に忘れていた。
快楽と服従が絡み合い、夫である自分は瓦解し、ただ搾られることに存在意義を見いだす肉体となっていた。
やがて夜が明ける。
虚ろな身体の奥に残ったのは、果てしない空虚と、彼女の中で燃え上がった余韻だけだった。
その瞬間、僕は知った。
新婚生活はすでに崩壊し、僕の未来は彼女の支配のもとにあるのだと。
まとめ──新婚生活の崩壊と隣人妻の支配に堕ちて知った悦びの真実
あのマンションに越してから、僕の人生は静かに、しかし確実に狂っていった。
妻とのすれ違い、乾いた夜、心に積もる孤独──それらすべてが隣人妻・紗季の視線によって炙り出され、
やがて彼女の唇、舌、そして熱に呑み込まれていった。
一度踏み込んでしまえば、もう戻れない。
昼夜を問わず求められ、何度も注がされ、繰り返し搾り取られる。
そのたびに僕の「夫」という存在は薄れ、ただ快楽に支配される男へと変わっていった。
──不思議なことに、そこには罪悪感だけではなく、
「支配されることでしか得られない満ち足りた悦び」が確かに存在していた。
愛ではなく、従属。
誓いではなく、欲望。
その狭間で堕ちていくことが、こんなにも甘美だと知ってしまったのだ。
今も隣室の扉越しに、彼女の気配を感じる。
妻と過ごすリビングにいても、耳の奥では彼女の囁きが消えない。
「あなたは、もう私のもの」
その言葉の呪縛に囚われながら、僕は今日もまた、呼吸を乱し、欲望に膝を折る。
そして気づく。
──これは「不倫」でも「裏切り」でもない。
僕にとっての真実の生き方なのだ。
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