人妻体験談|干された下着と視線の交差が私を濡らした午後 その2

【第4章】濡れた手首、縛られた午後──視線から始まった服従の疼き

あの日の午後から、私の中にあった“日常”という膜が──
音を立てずに、破れていた。

いまの私は、“彼”の視線なしでは乾かない。
彼の触れ方、彼の乱れた息、そして、彼の命令──
それらに濡れ、疼き、ひらいてしまう身体になっていた。

それに気づいたのは、
あれから3度目の逢瀬。
うす曇りの午後、湿気を含んだ部屋に彼を迎え入れたときだった。

「……今日は、僕が言うこと、全部聞いてくれますか?」

彼は、かすかに唇を濡らしながらそう言った。
その声音には、もう以前の“年下らしさ”はなかった。
たった数週間。けれど、あの視線で私を濡らした彼が、
“わたしを濡らす技術”を手に入れてしまったのだ。

私は何も言わず、ただ頷いた。
その瞬間、もう私は、“彼に捧げる身体”としてそこに在った。

「……跪いて」

その言葉だけで、太ももの奥がひらく。
羞恥ではない、悦びだ。
この人に“見られている”という快楽が、私を従順にさせる。

床に膝をつき、目の前の彼の制服のズボンのファスナーに、
自分の指をそっとかける。

「今日は、手を使わないで。舌だけで脱がせてください」

命令。

その一語に、私はぞわぞわと背筋を這い上がる快楽を覚える。
舌先で、ゆっくりとファスナーを押し下げていく。
金属が熱を帯び、私の唇に伝わる。

「ゆっくり。急がなくていい。焦らすように、そう、…もっといやらしく」

なぜ私は、こんなにも従ってしまうのか。
なぜ、彼の言葉で“性感帯”がつくられていくのか。

──答えは、身体の中にあった。

「……両手、後ろに」

命じられ、私は両手を背中にまわした。

その瞬間、彼の指が、私の手首を軽く結んだ。

“布”だった。
あの日干していた、私のパンティ──
あれを、彼は結び紐にしていた。

「洗いたてです。でも、あなたの匂いはまだ残ってる」

耳元で囁かれたその声に、
私は、パンティで縛られるという行為だけで、濡れが膨らんでいくのを感じた。

「声は、出さないでください。
でも、どれだけ感じてるか、体で見せてください」

私は頷き、唇を噛んだ。

彼の舌が、脚の付け根からゆっくり這い上がる。
後ろ手に縛られたことで、何も抵抗ができない。

ただ“受け入れる”しかないこの姿勢。
支配されることの快楽。
主導権がないことの淫らさ。

「……やっぱり、もう濡れてる。
なにもされてないのに、もう吸い付いてくる──
こんなにいやらしくなっちゃったんですね」

その言葉だけで、私の膣がきゅう、と疼いた。

「中、確かめてもいいですか?」

“許可を求める”という形をした、支配の再確認。
私の羞恥心を穿つ、彼の巧妙な手口だった。

「……お願いします……」

彼の指が沈む。
縛られた腕の先で、私は小さく痙攣する。

「もっと声を殺して。誰かに聞かれたら、興奮しますか?」

私は目を閉じ、唇を強く噛んだ。
なのに、太ももの奥が熱く湿って、そこから音がし始めていた。

「パンティ越しの顔……撮ってもいいですか?」

私は何も言えなかった。
ただ、ひとつ頷いた。

彼は、私を下から見上げながらシャッターを切った。
そのレンズの中に、“私はどう映っているのだろう”。

──羞恥は、いつの間にか悦びに転じていた。

そして私は、思った。

この快楽は、彼と出会ったあの午後──干された下着に視線が交差した“あの一瞬”から始まっていた。

そのとき、わたしの中の“鍵”はもう、開いていたのだ。

彼に、見られただけで。
風に揺れた布の向こうから、名前も知らぬ眼差しを受け取っただけで。

──私の中の、女という檻は壊れてしまったのだ。

その日、私は終わったあと、
自分のパンティで手首がうっすらと赤くなっているのを見て、
声にならない幸福を、静かに味わっていた。

その赤みは、“服従の証”として、
しばらく私の皮膚に残っていた──

【第5章】声が濡れる、名を呼ばれるたびに──私は命令のために存在していた

「……名前、呼んでください」

彼がそう言ったのは、
私が四つん這いの姿勢のまま、
自分でスカートを捲り上げ、
パンティをずらしながら、“入り口”を自らひらいたときだった。

「……もっとはっきり。“〇〇くん”って。敬語、使わないで」

言われる前から、
わたしの喉はその音を準備していた。

羞恥も、遠慮も、全てを捨てて、
名前を呼ぶことで、“私は彼のものだ”と、世界に宣言した。

「〇〇……くん……来て。わたしの、奥に……あなたをちょうだい」

声が、濡れていた。
粘膜よりも先に、“声帯が濡れる”という感覚を、私はその時初めて知った。

命令されることでは、もう足りなかった。
“お願いすること”が、最も深く私を濡らした。

彼は、無言で近づいた。
私の背中に手を置き、腰をひとつくねらせると、
熱い“それ”が、音もなく私の中に沈んできた。

「……あああ……っ……」

息の代わりに、濡れた吐息が音になった。

膣がぬるりと彼を包むたび、
奥が「知ってる」と囁いていた。

──あなたの形は、わたしの奥に記憶されてる。

「今日は……ちょっとだけ、乱暴にしますね」

その声に、膣が即座に反応した。
まだなにもされていないのに、
奥がぴくんと震えて、“入ってきてください”と自らせがんでいる。

打たれた。

手ではない。
言葉で、だ。

「感じすぎ。恥ずかしくないんですか? そんなに濡らして」

言われただけで、内腿が粘液を垂らした。

「声、出すたびに、奥が締まってくるの、わかりますか?」

彼は、律動的に突きながら、
わたしの“反応”を言葉で刻んでいく。

「さっきよりも濡れてる。もう音、立ってる。ほら──聞こえる?」

羞恥でふるえたはずの身体が、
言葉で犯されるたびに、快楽に変わっていく。

そう、“わたし”という器が、
彼の言葉と肉でできた“性器”を咥え込むために存在していた。

「──首、触らせてください」

背後から回された手が、私の首に添えられる。

それだけで、
膣の奥が、きゅん、と疼く。

「苦しくないように、優しく締めるから」

そのまま、首筋にかすかに圧がかかる。

そのとき──
わたしの理性が、完全に崩れた。

「だめっ……そんなことされたら……っ、イッ……イッちゃう……っ」

「イっていいですよ。俺の命令で、イってください」

「……命令で……っ、命令で、わたし……っ!」

視界が白く濁る。

子宮がきゅううっと縮こまり、
膣が意思をもったように彼を押し上げる。

彼のものが奥をこすり、突き抜け、
声より先に絶頂が、喉を貫いた。

気がつけば、
シーツの上に汗と濡れが交じって滴っていた。

スカートはめくれたまま、
パンティは膝まで落ちたまま、
髪は乱れ、喉は掠れ、
でも、笑っていた。

「……ねえ、もう一度……命令してくれる?」

彼は、私の首筋に唇を落としながら囁いた。

「まだ、ぜんぶ教えてませんから」

──わたしの身体は、
いまや、“命令”で濡れ、“命令”で絶頂する、
完全に“調教された女”になっていた。

だけど、不思議と屈辱はなかった。
あるのは、誇らしさ。

この身体を差し出せるのは、彼だけだという証明だったから。

【第6章】開発される沈黙、見られるために濡れる──玩具の奥に仕込まれた命令

「……声、我慢できますか?」

その問いかけに、私は思わず喉を鳴らした。
膣の内側が、微かにふるえながら、濡れの芯をつくる。
“快楽の予告”だけで濡れてしまうほど、私の身体は──もう訓練されていた。

「今日は、あなたの中に“ひとつ”入れておきます。
ただし、それが何かは、言いません。
中がどんなふうに動いても──我慢してください。
もし声を漏らしたら、そのぶん恥ずかしいこと、ひとつ追加します」

その“ひとつ”がどんなものか、私は想像すらできなかった。
でも、恐怖ではなかった。
それどころか、「その玩具に堕ちていく自分」を想像するだけで、じんわりと奥が濡れていった。

私は脚を開いたまま、椅子に浅く腰掛けていた。
脚の付け根に敷いたタオルが、すでに一度分の湿りを吸っている。

彼の指先が、私の裂け目をなぞる。
開いた膣口に、滑らかな異物が、ゆっくりと沈み込んでいった。

「……はい、もう入りました。
あなたの中には今、命令で動くものが埋まってます。
でも、それが動くかどうかは……僕の言葉ひとつです」

言葉だけで濡れていく──
本当に、そうだった。

私は、部屋の隅に立たされていた。
裸ではなかった。
膝丈のスカート。胸元の緩んだシャツ。ぱっと見は日常の私。

でも、内側には──彼の命令が仕込まれていた。

「……じゃあ、今から、“振動・弱”です」

彼のスマホが光ったその瞬間、
膣の奥が、びりびりと震え始めた。

──っ……!

声は出せない。出さないと誓った。
でも、震えは確実に粘膜をなぞり、
膣内がくちゅりと音を立てはじめる。

「……“中で、誰にも見えないところで感じてる”って、興奮しませんか?」

私は、頷けなかった。
もし肯定したら、本当に“次”が来てしまう気がして。

でも、その沈黙こそが──彼の命令だった。

彼は言葉で追い詰めてくる。

「ねえ、もしこれがカフェだったら?
隣に他のお客さんが座ってて……それでも、今と同じように中で震えてたら?」

「……声、漏れちゃったらどうします?
バレたら……“なにしてたの?”って聞かれたら、何て答える?」

羞恥で、奥がまた濡れる。

「“彼に入れられてました”って答える? それとも──」

その言葉が終わる前に、膣がきゅっと収縮する。

玩具は、ただの道具じゃない。
彼の“言葉”に反応して、わたしの内側を躾けるための存在だった。

その夜、彼は私の膣からその玩具をゆっくりと抜いた。

「……はい、よくできました。
でも、今度は“本当に誰かがいる場所”で、やってみませんか?」

──その言葉が伏線だった。

「人に見られながら、我慢する。
それって、いちばん綺麗で、いちばん淫らですよね」

私は目を伏せたまま、無言で頷いた。

それが、次の調教=“公開羞恥”の始まりになることを、
私の身体は、もう理解していた。

【第7章】見られずに濡れる午後──他人の気配と、私の絶頂

扉の閉まる音が、やけに静かだった。

小さな美術館。
平日の午後。
展示室はひんやりと静まり返り、私たち以外には年配の夫婦と、若い女性の二人組がいた。
──どこにでもある、よくある“普通の空間”。

けれど、私はその空間の真ん中で、
「異常に濡れた存在」だった。

なぜなら、私の中には“彼の選んだ玩具”が、
沈黙のまま、深く埋め込まれていたから。

そしてそのスイッチは、
今まさに彼のスマホの中にある。

私は静かに、腰掛けた。
展示室の片隅に置かれたベンチ。
隣に座る彼の指がスマホを滑る音が、
まるで“導火線”のように聞こえる。

「……じゃあ、弱から。どう感じるか、顔に出さないでくださいね」

スイッチが押される。
ほんの小さな「振動」が、粘膜の奥に波紋のように広がる。

「……っ」

声を出さないように、息を喉の奥で止める。
でも、足の内側がすぐに熱くなる。
膣がゆるく収縮し、奥が“もっと”を欲してうずき出す。

目の前には、額縁に収められた静物画。
その中の花瓶よりも、
私は確実に“濡れていた”。

「強にします。
あ、ちょうどあの女性、あなたの前に立ってますね。
表情、絶対に変えないで。……イッてもいいけど、無音で」

振動が、跳ねた。

小さな跳ね。けれどそのたび、
粘膜の襞がふるえ、彼の玩具に吸い付いていく。
奥の奥が、疼いて、疼いて──

「……見て、この美術館の照明。顔の影が、ちゃんと見えてます。
口、震えてますよ。……我慢、できない?」

私は彼を睨んだ。
けれど、その視線の奥には怒りなんてなかった。

──ただの、濡れた欲望。

ベンチの座面が湿る。
それが「私の濡れによるもの」だと自覚した瞬間、
私は完全に“壊れた”。

「……声、出していいですよ。
でも、周囲に聞こえない音量で。
もし気づかれたら──次は“個室”じゃなく、開けた場所にしましょう」

脳が白くなる。
けれどその中で、確かにわたしは頷いていた。

そして──絶頂が、来た。

脚が内側から熱く震え、
全身の汗腺がひらき、
顔は紅潮しながら、冷や汗のような光を帯びる。

喉を震わせながら、声を漏らさず達した。

──誰にも気づかれていない。
けれど、“誰かに見られているかもしれない”というその想像だけで、
私の膣は、ふるえ、濡れ、啜りあげるほどの絶頂に堕ちていた。

館を出たあと、私はまだふらつく足で彼の手を握った。

「……次はどこに連れていってくれるの?」

彼は答えなかった。
ただ、笑っただけだった。

でもその笑みだけで、
私はまた濡れていた。

──快楽とは、暴力でも愛情でもない。
見られる想像、命令の余韻、他人の気配。
その“間”にこそ、女はいちばん開く。

そして私はもう、
「どこで濡れてもおかしくない身体」に変えられていた。

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