【第1部】揺らぐ日常──満たされない婚約と危うい誘い
28歳、広告代理店で働く私は「綾乃」といいます。学生時代から付き合ってきた彼と婚約し、春には結婚式を控えていました。周囲から見れば順風満帆な人生に映ったかもしれません。けれど私の胸の奥は、ずっと乾いていました。仕事に没頭する彼は、優しいけれど触れてくることが少なくなり、抱かれても心の奥が満たされない。ジムに通い体型を維持しているのも、どこか「女としての自分」を忘れたくないがためでした。
そんな時に声をかけてきたのが、社内で一目置かれる存在の同僚・佐伯さん。年上の落ち着いた物腰と、時折覗かせる男らしさに、私は密かに惹かれていたのかもしれません。ある夜、婚約者と激しい言い争いをした後、佐伯さんに「相談したい」とメッセージを送りました。彼はすぐに「飲もうか」と応じ、私たちは二人きりでグラスを重ねました。
アルコールが身体を巡ると共に心の壁がほどけていく。気づけば、彼の部屋の前に立っていました。
「送ってくださるだけでいいですから」
そう口にした私に、佐伯さんは柔らかく笑いました。けれど、部屋のドアが閉まった瞬間、空気は一変しました。間接照明の下、ソファに座った彼は私に水を差し出し、その直後、ためらいもなく唇を重ねてきたのです。
「だめ…そんなつもりじゃ…」
必死に首を振りながらも、熱く絡む舌に身体が強張るどころか溶かされていく。婚約者の顔が脳裏をよぎっても、その背徳の甘さから逃げられませんでした。
【第2部】抗えない予兆──濡れていく身体と許されぬ昂ぶり
ベッドへと導かれ、背中がシーツに触れた瞬間、ブラウスのボタンが一つずつ外されていきます。指先が胸の谷間をなぞり、柔らかな乳房が解き放たれた時、熱い舌が乳首に触れました。
「あっ…や…そんなとこ…感じちゃう…」
声を押し殺そうとするのに、舌先で転がされるたび下腹部が震え、脚の付け根が痺れていく。婚約者には一度も見せたことのない反応を、私はあっさりと晒してしまっていました。
スカートをたくし上げられ、下着越しに撫でられると、恥ずかしいほど濡れているのが自分でもわかりました。
「シャワー浴びてなくて…だめ…」
そう必死に遮ろうとした声は、次の瞬間、濡れた布地を押し分ける指にかき消されました。
熱い吐息と共に舌が秘部に触れた時、私は全身を震わせてシーツを握りしめました。
「やだ…そんなに舐めちゃ…だめっ…」
けれど、クリトリスを吸われ、執拗に弄ばれると、恥も理性も溶かされていく。視界が霞み、背筋が弓なりに反り返った瞬間、婚約者では一度も届かなかった絶頂が身体を貫きました。
「佐伯さん…だめ…気持ちよすぎて…あっ、あああっ!」
涙が滲むほどの快感に、息を荒げながら私はイッてしまったのです。
【第3部】許されぬ結末──婚約者を裏切る甘美な中で
「もっと欲しいんだろ」
囁きと同時に、彼の熱が私の中に押し入ってきました。濡れ切った膣は抵抗することなく彼を受け入れ、全身に衝撃が走ります。
「だめっ…婚約者がいるのに…」
言葉とは裏腹に、腰は彼に絡みつき、奥まで迎え入れてしまう。騎乗位で自ら激しく腰を振り、乳房を両手で掴まれながら、恥ずかしいほど声を上げていました。
「綾乃の中、熱い…このまま欲しい」
「だめ…中は…絶対…」
そう拒むはずの私の声は、アルコールと快感に掻き消され、やがて「もうどうでもいい」という囁きに変わっていきました。
正常位で抱きしめられ、全体重を預けられると、身体も心も逃げ場を失う。
「好きにして…もう…出して…」
その言葉を合図に、彼は膣奥で熱い奔流を解き放ちました。
「だめっ…ああっ…でちゃってる…」
溢れる熱に震えながら、同時に自分も痙攣し、絶頂に呑まれていく。婚約者との行為では一度も届かなかった深さで、私は幾度も果ててしまいました。
まとめ──背徳に溺れた夜が教えた本能
あの夜、私は婚約者を裏切り、年上の同僚にすべてを許してしまいました。
罪悪感と快感は同時に押し寄せ、背徳が麻薬のように脳を痺れさせる。理性を失い、私は何度も彼に求め、何度も絶頂に達しました。
結婚を控えたはずの私は、なぜあんなにも求めてしまったのか。
──それは、飢えた本能が「本当に欲しかったもの」を突きつけてきたから。
あの夜を思い出すたび、胸と下腹部は疼き、濡れてしまう。
婚約者には決して言えない、私の奥底の秘密として。




コメント