【第1部】雨上がりの夜、三十二歳の私が足を踏み入れてしまった禁断の入口
私は 三十二歳、杉本真理。
生まれも育ちも広島。いまは市内の広告代理店で働いている。見かけは落ち着いた大人の女に見られがちだけれど、心の奥では乾いた砂漠のように熱を渇望していた。
彼氏はいる。大学時代からの付き合いで、優しくて真面目で、安定をくれる人。でも、その分、夜の営みは淡白で、ここ半年は触れ合った記憶すらない。女としての私は、恋人の前では透明な存在になりかけていた。
そんな時だった。
職場の営業部の 田島――年上で背が高く、いつも強引な笑みを浮かべる男が、しつこいほどに「一度でいいから飲みに行こう」と誘ってきた。最初は冗談半分に笑い流していたのに、彼の視線はいつも真っ直ぐで、断り続けるたびに逆に意識してしまう。
雨上がりの金曜の夜。
傘を差すほどでもない湿った空気の中、私はとうとう折れて彼と待ち合わせた。駅前の居酒屋、焼き鳥の煙に包まれて、気づけば心地よく酔っていた。
「彼氏に悪いから」と言いかけた瞬間、田島の大きな掌が私の手を覆った。厚みのある指が、酒で火照った手の甲をなぞる。
その瞬間、胸の奥に押し込めていた期待が、じわじわと解けていく。
ホテル街の灯りが遠くに滲む。
「送るよ」と肩を抱かれたとき、私は形ばかりの抵抗をしながらも、内心では抗う気力をなくしていた。
――一度だけ。
その言い訳を胸に、足は自然と彼の隣で歩き出していた。
部屋に入ると同時に、壁に背中を押しつけられる。
分厚い手が、ためらいもなく胸を揉みしだき、布越しに乳首を探し当てる。
「やめて…だめ…」と口にした言葉は、かすかに震えていた。
けれど、強くひねられた瞬間、喉の奥から小さな声が漏れる。
熱い舌が鎖骨から胸元へ降りてきて、しつこく舐め回す。
抵抗するほどに、私の身体は裏切るように震え、背中が壁に反射的に打ち付けられる。
「いや…いや…っ」
その声すら、震える快感にかき消されていく。
シーツに押し倒された時には、もう身体の奥から熱が溢れていた。
下着を濡らすほどの湿り気が、自分の裏切りを告げている。
「もう、だめなのに…」
心でそう呟きながら、唇からは抑えきれない吐息が溢れていた。
【第2部】舌先で暴かれる秘め事──濡れた声が止まらなくなる瞬間
ベッドに押し倒された私は、胸を舐め尽くされるうちにもう呼吸が乱れていた。
だが、そこから先が本当の地獄だった。
田島の大きな体がゆっくりと下りていく。
太腿を分けるように押さえられると、羞恥で顔が熱くなる。
「やめて…そんなとこ見ないで…」
震える声で遮ろうとしたのに、彼は低く笑った。
「声、我慢できなくなるからな。」
次の瞬間、舌が濡れた花びらを押し広げた。
電流のような熱が下腹から全身を走り抜ける。
敏感な突起を、まるで時間をかけて味わうように、吸い上げ、転がし、舌先で叩く。
「あっ…だめっ…そこ…っ」
声が勝手に弾けて、腰がびくんと浮き上がる。
田島は逃げる隙も与えない。
割れ目の奥深くまで舌をねじ込み、蜜を掬い取るように啜りあげる。
濡れが増すほど、ぐちゅぐちゅと淫らな音が部屋に満ちて、羞恥と快感が渦を巻いた。
「いやぁ…っ、声出ちゃう…っ」
枕に顔を押しつけても、喉からは耐えきれない喘ぎがこぼれてしまう。
指がそっと滑り込み、内壁をこすりながら舌が敏感な突起を絶え間なく責め立てる。
二重の刺激に、腰は勝手に彼の口へすり寄ってしまい、シーツを濡らすほどの蜜が溢れていた。
「もう…だめ、壊れちゃう…っ」
涙混じりの声を上げながら、身体は正直に痙攣を繰り返す。
そして、堪えきれず絶頂に達した私の下腹に、彼の熱が覆いかぶさる。
硬く膨張した彼自身が、布越しにもわかるほど大きく隆起していた。
太腿の内側に押し当てられると、その存在感は「巨根」としか言いようがなく、ぞくりと背筋が震える。
「入れたら…戻れなくなるぞ。」
低く唸るような声に、私は答えられなかった。
ただ、濡れた花びらが自ら開いてしまうのを感じながら、彼の巨大な熱を待っていた。
【第3部】巨根に貫かれる背徳の絶頂──果てしない快楽の奔流に呑まれて
田島の舌に散々弄ばれ、痺れるほど濡れた私の秘部は、もう彼を待つしかなかった。
ベッドの上で大きな体が覆いかぶさり、布越しに感じていた膨張が、ついにむき出しになる。
暗がりでもわかるほど太く、長く、脈打つ塊。
「……こんなに大きいの、入るの……?」
思わず震える声が漏れる。
田島は目を細め、私の耳元で囁いた。
「全部、俺のにしてやる。」
次の瞬間、熱く重い巨根が濡れた入口に押し当てられる。
抵抗する間もなく、花びらを押し分けて、ずぶずぶと奥へと埋まっていく。
「あっ……! 苦しい……でも……っ」
きつく狭いそこを裂かれるような痛みと、奥まで満たされる充足感が、同時に襲いかかる。
彼が一度腰を引くと、空洞になった内壁が寂しげにきゅっと縮む。
そして、巨根が再び深く突き込まれる。
「んぁっ……! 奥、だめぇっ!」
突かれるたびに子宮の入り口を強く叩かれ、痛みに似た衝撃が快楽へと変わっていく。
「ほら、もっと鳴け。声、隠すな。」
低い声に従うように、私は喘ぎを抑えられなくなる。
「やっ…あっ…だめぇ…でも、いいの……!」
腰を押さえ込まれ、奥へ奥へと突き上げられるたび、脳が白く弾ける。
蜜で濡れた膣内が音を立て、ぐちゅぐちゅと卑猥に響く。
その音さえも興奮を煽り、汗まみれの身体は絡み合って離れない。
田島の動きがさらに荒く、速くなる。
巨根が子宮口を容赦なく叩きつけ、私は絶え間なく波に呑まれていく。
「もう…だめっ、イクっ、イッちゃうの……っ!」
叫ぶような声とともに全身が震え、視界が真っ白に染まる。
彼も限界を迎え、低い唸り声とともに激しく突き込み、私を貫いたまま果てる。
熱く脈打つ塊が深奥で暴れるのを、私は全身で受け止めながら震え続けた。
荒い呼吸だけが重なる静寂の中、汗と蜜で濡れたシーツに身を投げ出す。
罪悪感と背徳感、それ以上に圧倒的な快楽の余韻に支配されながら、
私は「もう二度としない」なんて言葉を口にできないと悟っていた。
まとめ──罪と悦びのあわいで揺れる私の未来
あの夜から、私はもう「元の私」ではなくなった。
彼氏との平穏で淡白な日常と、田島に抱かれる背徳の熱。
そのどちらもが私の一部でありながら、同じ天秤に乗ることは決してない。
シーツを濡らすほどの快感を覚えてしまった身体は、罪悪感で震えながらも、再びあの巨根を欲している。
「もう二度としない」と心で誓っても、唇から洩れる喘ぎ声はその誓いを容易く裏切る。
禁断の悦びは、背徳の影を伴って静かに忍び寄る。
――彼氏に知られてしまったら、私はどうなるのだろう。
――けれど、もう後戻りできない。
罪と快楽がせめぎ合うたびに、女としての私が剥き出しにされていく。
その震えを止める術は、どこにもない。
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