24歳の事務職、七瀬です。仕事では声を抑え、場を乱さないほうを選んできました。欲はあっても表に出さない。それが自分だと思っていました。その蓋が、金沢の馴染みの居酒屋で、閉店近くまで重ねた酒によって外れた夜の話です。
土曜日の昼、少し遠出をして足が疲れていました。夕方から店に入り、常連の悠人さんと同じカウンターに座りました。悠人さんは36歳の独身で、話し方は低く、急がない人です。私はその日、胸元の開いた長袖のカットソーに薄いジャケット、膝上のかなり短いシフォンのフレアスカート。歩くたびに裾が揺れ、生脚に冷気が触れるたびに、視線が太ももに残る感覚だけがはっきりしていました。
閉店が近づくほど、酒は判断を遅らせ、身体の奥だけを熱くしました。意識は澄んでいました。ただ、「このまま流されてもいい」という解放感が、理性より先に出ていました。
「送る」と言われたとき、拒む言葉は出ませんでした。タクシーに乗り、肩が触れ合う距離になりました。悠人さんの掌が私の太ももに置かれ、スカートの裾から指先が内側へ滑りました。私は膝を閉じませんでした。窓の外がアパートの方向ではないことに気づいたのは、ホテルの明かりが見えてからでした。
部屋のドアが閉まった瞬間、空気が変わりました。悠人さんは私をベッドの端に座らせ、隣に腰を下ろしました。肩に回された腕の重みが、普段なら距離を取る合図になるはずでした。その夜は、太ももを撫でる掌の温度のほうが大きく感じられました。膝から腿の内側へ、円を描くように撫でられ、スカートの裾がゆっくりめくれます。薄い生地の上から秘部を指の腹で擦られ、すでに熱を持っていた入り口が、生地越しに脈打つように湿っていきました。
抵抗しない私を確かめるように、唇が重なりました。最初は浅く、次に舌が深く入り、上顎をゆっくり舐め上げられ、呼吸を奪われるほど口内を探られました。唾液が糸を引き、私が小さく息を漏らすと、悠人さんの指は秘部の割れ目に沿って上下し、敏感な突起を生地の上から摘むように転がしました。腰が勝手に浮きました。
寝かせられた私は、ジャケットを脱がされ、カットソーを胸の上まで上げられました。ブラのカップがずらされ、片方の乳首が冷気に触れ、すぐに温かい舌が覆いました。舌先で転がされ、軽く吸われ、歯を立てずに引き伸ばされるように扱われるたび、下腹部がきゅっと締まります。もう片方の胸も掌で包まれ、揉み上げられ、乳輪を指でなぞられました。
自分の手がスカートのファスナーに伸び、下着まで下ろしてしまったのは、酔った勢いというより、これ以上遠回しにされたくないという内側の声でした。日常の七瀬なら絶対にしない動きです。その事実が、かえって秘部を熱くしました。外気に触れた花びらは、すでに糸を引くほど濡れていました。
悠人さんは服を脱ぎ、私の全身に唇を置きました。耳の後ろ、鎖骨の窪み、胸の谷間、脇の下、肋骨の際、へその周り。太腿の内側を舌で長く舐め上げ、秘部の入り口のすぐ手前で止め、息だけを当てます。焦らされるたびに、私の腰がわずかに持ち上がりました。ようやく舌が割れ目を割り、敏感な突起を扁平に舐め、先端だけを浅く吸われました。指が入り口を割り、第一関節、第二関節とゆっくり入り、内側の熱い壁をかき分けるように曲げられました。もう一本加わり、ゆっくり出し入れされるたび、濡れ方が変わり、小さな音がしました。
「七瀬、もうこんなに熱い」
低い声でした。否定する言葉は出ず、代わりに甘い吐息だけが漏れました。悠人さんの硬いものが太腿に触れ、脈打つ熱さが皮膚を伝いました。亀頭が入り口に当たり、円を描くようにぬらされてから、ゆっくりと押し込まれました。太さと長さが予想を超え、中が押し広げられる感覚に背中が反ります。途中で一度止められ、奥の圧だけを味わわされたあと、根元まで埋まったとき、内側がきゅっと締まり、私は声を抑えきれませんでした。
「んぁ……深い、届いてる」
悠人さんは動きを急がず、奥で止め、脈打つ感触だけを伝えました。それから腰を引き、再び深く入れる。同じ場所を何度も擦られるたびに、足の指が丸まります。正位置で、胸を吸いながらゆっくりと突かれ、角度が変わるたび、内側の敏感な場所が連続して当たりました。私の声は「んぁっ」「はぁ…だめ、そこ」と途切れ、自分の声が恥ずかしいのに止められませんでした。
立たされて壁に背を預けられ、片脚を持ち上げられました。下から突き上げられる角度に、入り口が開いたまま奥を突かれます。重力で沈み込む感覚と、下から押し上げる感覚が重なり、膝が震えました。悠人さんの唇が私の唇を塞ぎ、喘ぎを飲み込むように深くキスをされました。壁に肩甲骨が当たり、短いスカートはすでにどこかへ落ちていました。
後背位では、腰を掴まれ、リズムを変えられました。浅く速く、突然深く。愛液の音がはっきり聞こえるたびに、顔が熱くなります。後ろから胸を揉まれ、乳首をつままれたまま突かれると、内側が締まり、悠人さんの吐息が乱れました。「もっと緩めて」「よく咥えてる」「七瀬の中、熱い」と短い言葉が耳の後ろに落ちました。命令というより、確認でした。その確認に、私の内側はさらに熱を増しました。
一度果てた悠人さんは、すぐに硬さを取り戻しました。次は座位で向かい合い、額を合わせたままゆっくりと沈み込みます。舌を絡められながら奥を小刻みに突かれ、私は自分から腰を前後に揺らしていました。日常では絶対にしない主導です。酔った頭の奥で、抑え込んでいた欲求が、ようやく形を持った気がしました。秘部が根元を飲み込み、離れるときに糸を引き、再び沈むたびに奥が proto ではなく、熱い芯に当たる感覚がありました。
騎乗位では、私が上になり、自分の深さで受けました。手を悠人さんの胸に置き、腰を円に動かすと、内側の壁が硬いものを擦り続けます。胸を揉まれ、乳首をつままれるたび、締まりが強くなり、悠人さんの喉から低い声が漏れました。それが嬉しくて、また沈み込む。自分から求める動きをしていることが、羞恥と快感を同時に育てました。
五回目の終わり近く、仰向けに戻され、狙いを定めずに一気に奥まで入れられたとき、私は小さく悲鳴のような声を上げました。腰を高く持たれ、短いピストンが続き、敏感な突起が根元に何度も当たりました。視界が白くちらつき、足がつりそうになるほど内側が収縮しました。悠人さんも「くっ、はぁっ」と息を荒げ、動きを止めずに熱を放ちました。中に広がる熱さが、逃げ場のない充満感になって残りました。
窓が白み始めたころ、悠人さんは私の髪を耳にかけ、静かに尋ねました。
「七瀬の中、熱くてよく締まる。どうだった」
小さな声で「……良かった。奥まで、残ってる」と答えると、すでに硬くなったものが、またゆっくりと中に入りました。朝の静けさの中で、舌を深く絡められ、濡れた内側をかき混ぜるように突かれます。激しさより、逃げ場のない丁寧さのほうが、身体を揺さぶりました。秘部は前夜の熱と愛液で柔らかく開き、入れるたびにぬるりと音を立てました。悠人さんの手が私の手を掴み、もう一方の手が胸をゆっくり揉みながら、奥を浅く、そして深く繰り返しました。
「朝なのに、また咥えてる」
耳元の声に、私は目を閉じ、腰を引きませんでした。悠人さんが低く唸り、熱いものを中に放ちました。脈打つたびに内側が広がり、熱が奥へ落ちていく感覚が続きました。私は腰を引かず、そのまま受け入れました。危険は分かっていました。それでも、その瞬間の充満感を途切れさせたくなかった。酔いは、理性を消したというより、普段蓋をしていた欲求に正直になる許可を出しただけだったのかもしれません。
普段の私は、周囲の目を気にし、自分の欲を後回しにします。あの夜の七瀬は違いました。成熟した男性の落ち着いた主導と、容赦なく届く動きの落差に、身体が先に答え、心が後からついていったのです。ホテルを出るときの太腿の内側に残った熱と、歩くたびに秘部が擦れる感覚は、日常に戻っても、しばらく消えませんでした。
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