【第1部】夜の渋谷に揺れる決意──29歳・麻衣、同棲のマンションからピラティスへ
──私の名前は麻衣(29歳)。渋谷駅近くのマンションで、三年付き合っている彼と同棲している。
昼は化粧品ブランドのPRを担当し、夜はSNSに美容案件を投稿するのが習慣だった。フォロワーから求められるのは、ただ“綺麗”ではなく、“艶めきのあるカラダ”。光の下で映えるヒップやくびれ、それが案件を呼び込む。
だが、鏡の前で下着姿を映したとき、私は気づいていた。
「……ラインが、少し緩んでる」
彼には言えない。SNSにも書けない。私だけが知る焦燥。
そんなとき、彼が無邪気に勧めてきた。
「ピラティス、いいよ。友達も通ってる。体幹から変わるらしい」
その一言が、私を動かした。
スタジオで渡された布の罠
夜の渋谷、雑居ビルの五階。扉を開けると、真っ白な壁と木の香りのするスタジオが広がっていた。
受付で手渡されたのは、淡いピンクのヨガウェア。指でなぞると、まるで肌そのもののように滑らかで、裏地の冷たさが一瞬で心拍を速めた。
更衣室で着替え、鏡に映った自分を見て息を呑む。
胸の膨らみは小さな起伏まで浮かび、腰のカーブは誤魔化しが効かない。ヒップラインは、SNSでフィルターをかけた以上の艶やかさで露わになっていた。
「これじゃ……まるで裸と同じ……」
呟きながらも、目が離せない。羞恥と快感が絡み合い、太腿の内側に熱が溜まっていく。
インストラクターの視線
スタジオに現れたインストラクターは、長身で落ち着いた声の男性だった。
「初めてですよね。呼吸を意識すれば、もっと身体の芯が目覚めます」
その言葉と同時に、彼の眼差しが私の腰から胸元を滑り上がった気がした。ほんの数秒。それだけで肌が粟立ち、乳首がウェア越しに自己主張するのを感じてしまう。
「麻衣さん、少し腰を落として」
背後から伸びた掌が、骨盤に添えられる。
ほんの軽い圧力なのに、まるで全身を支配されるような錯覚。呼吸が乱れ、思わず声がこぼれた。
「……んっ」
その微かな喘ぎさえ、静かなスタジオに艶やかに響いた。
私は悟った。この場所では、美容も映えもすべて口実。真実は──私自身の身体が求めてしまっているということ。
【第2部】濡れの深淵──インストラクターの舌が暴いた秘められた快楽
骨盤を整える動きのあと、私は気づけばマットの上に仰向けに寝かされていた。
「呼吸を深く……脱力して」
インストラクターの声は低く、鼓膜から子宮にまで染みわたるようだった。
ヨガウェアの布越しに、彼の指先が私の内腿をなぞる。微かな摩擦だけで、中心が脈打ち始める。
──これは正しい指導? それとも……。
問いかけが喉に届く前に、布地を押し分けた熱い吐息が、もっと核心に迫ってきた。
「……あっ……」
舌先が触れた。
布越しではなく、直接、そこに。異常なほど巧みな舌の動きが、花びらを一枚ずつ開くように私をほどいていく。
吸い上げる、舐める、押し広げる──そのすべてがリズムを持って繰り返され、私は抗う暇もなく腰を浮かせていた。
「だめ……そんな……強く……ん、あぁっ……!」
恥ずかしい声が勝手に漏れる。けれど彼は止めない。むしろ声に呼応するように、舌の速度を変え、震える一点を的確に突き上げてくる。
視界が白く霞む。全身が舌のうねりに支配され、背中がマットに擦れて汗が滲む。
「気持ち……よすぎる……どうして……こんな……」
彼氏に抱かれても一度も味わったことのない震え。
舌は時に優しく、時に鋭く。まるで私の欲望を読み取るように動きを変え、限界寸前で緩めてはまた深く潜り込む。
「いや……もう……お願い……イかせて……」
涙混じりに懇願した瞬間、彼の舌が一際強く吸い上げた。
「ああああああっ──!!」
声にならない絶頂が、喉を裂いて溢れ出す。身体は痙攣し、視界が何度も跳ねた。
私は悟った。これはもう運動でも指導でもない。私の奥底を暴き、虜にする、異常にうまいクンニという快楽の沼だったのだ。
【第3部】背徳の果て──舌に続く貪欲な挿入と溺れる絶頂
「あぁ……まだ震えてる……」
絶頂の余韻に溺れながら、私はマットに崩れ落ちていた。呼吸は荒く、胸元は汗に濡れてウェアに貼りついている。
その上に、彼の影が覆いかぶさる。
「ここからが本当のレッスンだ」
低く囁かれ、腰に触れる手が布地を押し下げた。冷たい空気に触れた瞬間、羞恥よりも先に、再び熱が走る。
舌で暴かれたばかりの場所に、今度は指が侵入してきた。濡れきった蜜が滴り、彼の指先を迎え入れてしまう。
「……んっ、あぁっ……!」
二本、三本と重ねられ、広げられる。マットの上で腰が勝手に揺れ、淫らな水音がスタジオに響き渡る。
「すごい……もう、こんなに……」
彼が吐息を漏らすと、羞恥と快感が絡まり、私は声を抑えられなくなった。
「やだ……でも……気持ちいいの……っ」
そして──熱く硬いものが押し当てられる。
一瞬、全身が強張る。だが次の瞬間、濡れた入口は拒むことなく呑み込んでしまった。
「ひぁっ……! 入って……きてる……」
ゆっくりと、しかし容赦なく奥へ突き進むたび、意識が白く飛びそうになる。腰を押さえられ、彼の動きに合わせて強制的に揺らされる。
「もっと……深く……突いて……!」
自分の声があまりにも淫らで、信じられなかった。
激しい打ち込みとともに、胸元を舌で弄られ、耳元に熱い囁きが落ちる。
「イきたいんだろ……? 素直に感じていい」
その声と同時に、一際強い衝撃が奥を叩き、私は絶頂の波に飲み込まれた。
「ああああっ……!! だめっ……もう、壊れる……っ!」
全身が震え、涙と汗と蜜が入り混じる。背徳の炎に焼かれながら、私は何度も何度も絶頂を繰り返した。
やがて彼に抱き締められながら、私はかすかに笑っていた。
──こんな快楽、彼氏とでは絶対に味わえない。
それを知ってしまった私は、もう二度と、元の自分には戻れないのだ。
まとめ──ヨガウェアに刻まれた背徳の悦びと、もう戻れない私
SNS映えする美ボディを求め、彼に勧められるまま訪れたピラティススタジオ。
そこで手渡されたヨガウェアは、私の肉体を隠すどころか、むしろむき出しにしてしまった。羞恥の中で灯った欲望は、インストラクターの異常なほど巧みな舌遣いと指先に暴かれ、ついには背徳の深みへと沈んでいった。
──浮気も、お漏らしも、キメセクも。
「彼氏とじゃこんな気持ちいいこと、できない」
その真実に気づいた瞬間から、私はもう“美容のため”ではなく、“快楽のため”に通う女へと変わってしまった。
背徳は罪かもしれない。けれど、それは同時に、私をもっとも美しく、もっとも生きていると感じさせる魔法でもあった。
ヨガウェアを纏うたびに、私はあの汗と喘ぎ、そして果てしない悦びを思い出してしまうのだ。
──未来の私の身体をつくったのは、トレーニングではなく、あの背徳のレッスンだった。
コメント