エステで性感に目覚めた私の実話|乳首と舌が教えた「女になる瞬間」

【第1幕】沈黙の快楽、乳首という名のスイッチ

エステに行ったのは、ただの気まぐれだった。

職場の先輩に誘われて手渡された無料チケット。
特に興味もなかったけれど、「こういうの、たまにはいいかも」と思った。

薄いガウンを脱ぎ、オイルの匂いが微かに漂う部屋で、私は静かにベッドに横たわった。
照明は落とされ、BGMが遠くで鳴っていたけれど、耳よりも、肌が、音を拾っていた。

滑るような指先が、胸元のギリギリを撫でていく。
触れていないのに、鼓動だけが先に跳ねる。

そして、ある瞬間──

乳首に、指が、かすかに触れた。

「……っ」

小さな吐息が漏れたのは、声を上げたくてじゃない。
身体が反応してしまったから。

なぜ、こんなにも。
マッサージのはずなのに。
私は、何かが壊れそうで、けれど壊されたいような気持ちになっていた。

“私の身体って、こんなふうに感じるんだ……”

恥ずかしいほど濡れていたことに気づいたのは、帰り道。
パンツの内側が、じんわりと湿っていた。

そして私は、「男の人と、してみたい」とはじめて思った


【第2幕】初めてをあげた夜、揺れるカラダと舌の記憶

相手に選んだのは、ゼミでよく話していたTくんだった。
真面目そうで、優しくて、なにより──触れられたいと思える人だった。

「今日、行ってもいい?」
自分で言っておきながら、心臓の音がうるさかった。

彼の部屋の薄暗い明かりの中で、私はゆっくりと服を脱いだ。

「……本当に、いいの?」

頷くしかできなかった。
喉が乾いていて、でも身体の奥は熱く湿っていた。

Tくんの指が、肩に触れ、胸を包み、そして唇が──
乳首に触れた瞬間、私はあのエステを思い出した。

あのときのゾクゾクが、違う形で、もっと深く、溶けるように広がっていく。
乳首を吸われるたび、股が自然と開いていく自分が恥ずかしかった。

「なめてほしい」なんて言えなかったのに、彼はゆっくり、下へと唇を落とした。

舌の湿度、吐息の震え、唇の柔らかさ。
全部が、私をほどいていった。

私は、指で開かれ、舌で溶かされ、そして──初めての奥に満たされた。

挿入の痛みは、ほとんどなかった。
それよりも、「中に入ってる」ことが、どうしようもなく嬉しくて、
動くたびに、なぜか泣きたくなるほど気持ちよかった。


【第3幕】知らなかった悦び、濡れてしまった私の名前

何度かゆっくり動いたあと、彼は私の耳元で言った。

「……すごく、気持ちよさそうだった」

その一言で、私は完全に崩れてしまった。
“感じることを、見られていた”という事実が、恥ずかしくて、嬉しくて。

彼が上で動いていたのに、
いつの間にか私は彼を腰で迎えていた。
押し返すように、欲しがるように──

いつのまにか、何度も絶頂していた。
身体が跳ねるたび、彼の中で私は開いていく。
奥にあたるたび、心まで濡れていった。

「私、もう、止められないんだと思う……」

終わったあと、パンツを履くと、
その内側は、昼間のエステのとき以上に濡れていた。

ベッドの匂い、指の余韻、乳首の疼き。
そして、Tくんの腕の中で、私は微笑んだ。

──女になった、というより、“私になった”夜だった。

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