【第1幕:借金の代償、目を逸らせない夜】
俺は借金をしていた。
独立に失敗し、700万――どうしても捻出できなかった。
その金を用立ててくれたのが、大学時代の旧友・滝沢だった。
俺と違って、あいつは今、都内でコンサル会社をやっていて羽振りが良い。
「ああ、貸すよ。ただ、利子は女房に払ってもらうってのはどう?」
冗談かと思った。でも、笑ってなかった。
その夜、滝沢の事務所に、妻の麻衣を連れて行った。
麻衣は俺より年下の32歳、細身で白い肌、黒髪のセミロング。
真面目で控えめ、清楚という言葉が一番似合う女だった。
胸は大きくないが、くびれと脚のラインは、何度見ても息を呑むほど美しかった。
麻衣は何も知らない。ただ「滝沢さんに会いに行く」とだけ伝えた。
滝沢はにこやかに出迎えた。
俺は隣で、汗をかきながら震えていた。
金のために、何かを差し出す日が、本当に来るなんて思ってなかったから。
「ごめん。ちょっとだけ…滝沢に付き合ってやってくれ」
「…え?」
麻衣は一瞬戸惑ったが、俺の顔を見て、何かを察したようだった。
「私が…?」
何も言えなかった。ただ頷くしかなかった。
滝沢は、静かに麻衣に言った。
「脱がなくていい。ただ、椅子に座って、足を開いてみせて」
「……」
麻衣は顔を赤くして、目を伏せた。
「できなければ、俺は金を貸さなかったことにするよ」
俺はうなだれていた。言えなかった。止める言葉が出なかった。
ゆっくりと、麻衣は滝沢の前に座り、スカートの裾を両手でつまんで、膝を開いた。
黒のレースが、蛍光灯の下に淡く浮かび上がった。
「いい脚してるな、麻衣ちゃん」
滝沢の手が、太ももの内側に触れた。
麻衣がびくっと震えた。
それでも、膝を閉じなかった。
その夜、俺は、妻が滝沢の指先に濡れていく音を――聞いていた。
【第2幕:屈辱が、妻を開かせる】
それから週に一度、俺たちは“呼ばれる”ようになった。
滝沢は「今日は肩」「今日はキスだけ」など、段階的に“要求”を増やしていった。
最初は、麻衣の目が潤むたびに、俺は胸が引き裂かれそうだった。
だが――ある夜、俺は気づいてしまった。
キスを受ける妻の脚が、震えていた。
頬が紅潮し、呼吸が浅くなり、滝沢の手が首筋から胸元に滑り込むと、
「ん…っ」と、甘い吐息が漏れていた。
麻衣は感じていた。
俺が触れる時には絶対に見せたことのない、あの顔で。
滝沢の膝に乗せられた麻衣は、抵抗しないまま背を反らせ、
ワンピースの肩紐を自分で落とした。
ブラの中から、しっとりと濡れた乳首が零れ落ちる。
滝沢がそれを吸うと、麻衣は「や…あ…んっ」と首を傾けて喘いだ。
俺の妻が、目の前で、他の男に“開かれて”いた。
そして、それを見ながら、俺は勃起していた。
【第3幕:嗚咽の向こうで、彼女は震えていた】
ある夜、滝沢は俺に言った。
「今夜が最後だ。全部見届けてから、借用書を燃やしてやる」
俺は椅子に座らされ、部屋の隅からすべてを見ることを命じられた。
麻衣は、ベージュのコートを脱ぎ、白いワンピースだけの姿で滝沢の前に立っていた。
足を開き、ワンピースの裾をゆっくりとまくり上げる。
「脱がされるのと、自分で脱ぐのは、全然違うんだよ」
滝沢のその言葉に、麻衣は一瞬、表情を曇らせた。
だが――数秒後、彼女は自らショーツを脱ぎ、テーブルの上に横たわった。
滝沢の舌が、麻衣の太ももから徐々に這い上がり、
剥き出しになった陰部に触れた瞬間、
「んぁっ、あ…だめ…っ」
それは、今まで聞いたことのない、女の声だった。
舌で愛撫され、何度も揺さぶられながら、
麻衣は俺の目の前で、確かに絶頂を迎えた。
その瞬間、俺の胸にあった感情は「憎しみ」でも「嫉妬」でもなかった。
――敗北だった。
俺は泣いた。
そして、麻衣は、濡れたままの身体で俺のもとへ歩いてきて、
俺の顔を抱きしめ、こう言った。
「…ごめんね。でも…もう、あなたを支えたくて、私…」
何かが壊れた。
何かが始まった。



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