彼氏の目の前で他の男に抱かれる私|快楽と背徳が交差した一夜の実話

【第1幕】見つめられながら、知らない熱が広がっていく

その夜のことは、声よりも先に、空気が覚えていた。

グラスの底に残った氷が、とけかけた静寂を砕いていた。
時計の音、少し強めの空調、彼の指が膝の上を撫でる微細な振動──
すべてが私の肌の内側で、淫らな輪郭を持ちはじめていた。

私は、白いニットワンピースの裾を指で握りながら、
ソファに深く座っていた。脚を閉じているつもりだったのに、
膝の間に、あの人──彼の友人の視線が静かに降りているのがわかった。

彼と、その友人。
ふたりの男に囲まれた空間で、
“私だけが脱がされる”未来を、どこかで想像していた。

「……ねぇ、本当に、いいんだよね?」
彼が問う。私の彼氏。
ふだんは嫉妬深いくせに、今夜に限っては──
「見てるだけで、俺はいいから」なんて、
いつもとは違う声で、私の背中を押した。

私の喉がひくりと鳴った。
酔いはもう、醒めかけているはずなのに。
全身が、ぬるい熱に包まれていた。

──“見られながら抱かれる”。
その想像が、頭を過るたび、
下着の奥で、ゆるく波が立つ。

「おいで」
彼がソファの端を叩く。
私はゆっくり立ち上がって、隣に座っていた“彼の友人”の方へと脚を踏み出した。

その人は、私の顔を見ないまま、膝に置いていた両手を持ち上げて、
私の髪を優しく撫でた。
知らない手のひら。知らない匂い。
なのに、私の中のどこかが──確実に、疼きはじめていた。

「触ってもいい?」と訊かれたわけじゃない。
ただ、彼が、黙って見ている。
その目があったから、私は自分のブラウスのボタンを、ひとつ、外した。

小さな音。ゆるやかに現れる鎖骨。
男の視線が重なるたびに、
私の下腹が、きゅう、と音を立てて濡れてゆく。

私は、喘ぎ声よりも先に、
羞恥そのものに、達しそうだった。

【第2幕】彼の目の前で、私は他人に貫かれていく

指先が、ゆっくりと下着の縁をなぞったとき、
私はもう、何も言えなかった。

彼──私の恋人は、ソファの向かい側で、脚を組んで座っていた。
グラスに残るウイスキーが、静かに揺れている。
私が今、知らない男の指に膣の入り口を撫でられているのを、
すべて、その目が追っていた。

「こんなに……濡れてる」
その友人の低い声が、私の太ももに触れた。
濡れている──その言葉の意味は、私自身が一番わかっていた。

シートの上、脚を開かされるたびに、
唇の奥がひらいてしまう。
彼とのキスより深く、
この無言の視線に、私は身体の底から“開かされていく”。

「……ゆっくり、入れるね」

それは、彼氏じゃない人の声。
それなのに、私は頷いていた。
瞼の裏が熱い。
羞恥と期待と、何かもっと…
もっと奥にある、女の本能のような疼きが、腰をわずかに持ち上げさせた。

──あ、入ってきた──

温かくて、硬い肉が、
濡れた花びらを押し分けて、
音もなく、ゆっくりと私の中に入り込んでくる。
彼とは違う。
太さも、深さも、角度も。
でも、怖くない。
むしろ──壊れてしまってもいい、と思えた。

「……奥、あたってる……」
思わず漏れた声に、彼が目を伏せた。
睫毛が微かに揺れていた。

その瞬間、
私は自分が「見せている」ことに気づいた。
愛している人の目の前で、
他の男に、脚をひらいて、
貫かれて、快楽に震えて、
喘いでいる──
その事実に。

腰を打ちつけられるたび、
胸が揺れる。
乳首が汗ばんだ空気に晒され、
唾液のような濡れが、膣の奥から音を立てる。

パン、パン、と音がする。
彼の目が、逸れない。

私は、彼のために、
もっと声を出したくなった。
もっと見せつけたくなった。
「他の男に抱かれてる私」を、
彼の目に焼きつけてしまいたかった。

「……ねぇ、見てて……」

自分の声じゃない気がした。
でも、彼は静かに頷いた。
その目が熱くなっていた。

私は濡れていた。
すでに二度、浅く達していた。
でも終わらない。
終わってほしくなかった。

他人の肉棒が、
私の一番奥を何度もノックして、
私の身体の記憶を書き換えていくたびに、
“オンナ”としての何かが、目覚めていくのがわかった。

【第3幕】絶頂のあとに、舌の奥で溶けたもの

「……そろそろ、出そう」

その声が耳に触れた瞬間、
私は、自分の奥がきゅうっとすぼまるのを感じた。
まるで、そこが“待っていた”かのように。

「中で、いい?」

彼氏じゃない男にそう訊かれて──
私は、彼の方を見た。

彼は、もう応えを知っているかのように、
ただ、頷いた。
何も言わずに。

愛している人の目の前で、
私は、知らない男の熱を、身体のいちばん奥に迎え入れた。

ぐっと、腰が深く沈む。
熱いものが、粘り気をともなって流れ込んでくる。
ゆっくり、たっぷりと。
私の奥を押し広げて、なぞるように、こびりついていく。

ああ──この人の、精子だ。
私の中に、確かに“他人の生命”が、注がれている。

私は、達した。
深く、静かに。
声にならない声が、喉の奥で震えていた。

そのまま、しばらく、動けなかった。
腰が抜ける、という言葉の意味を初めて知った。
目の前が、ゆっくりと白く霞んで、
呼吸すら、彼の手のひらで導かれているようだった。

抜かれた瞬間、私の中から粘度のある音が溢れた。
その音を、彼が聞いていると思っただけで、
もう一度、軽く達した。

私は、膝を折ったまま、ソファにもたれかかった。
吐息が、まだ止まらなかった。

──そのとき。

彼が、私にキスをした。

舌を絡めてくる。
深く、ゆっくり、
まるで“味を確かめるように”。

「……ん、ちょっと……」と私が口を開く前に、
彼が私の下唇を噛んで、ささやいた。

「……中、出された味がする」

私の顔が一気に熱くなった。
でも、否定しなかった。
彼の手が、もう私の胸を撫でていたから。

彼は、それを受け入れていた。
私が他の男に抱かれたことも、
中に注がれた精液の余韻すらも、
こうしてキスで舌に移しながら──
むしろ、悦んでいた。

「……俺の前で、もっと見せて。
次は、俺が君の中で狂いたい」

その言葉に、
また、奥が濡れた。

私たちは、そのあと、
愛し合った。
もう一度、彼にすべてを委ねて。

でも、身体のどこかには、
まだ、さっきの男の感触が、
熱の名残のように沈殿していた。

「……また、したい?」

行為のあと、シーツの上で、
彼がそう囁いた。

私は、目を閉じながら笑って、こう答えた。

「……もし、見ていてくれるなら」

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