エロ本で自慰中に人妻看護師と目が合った夜、何も始まらないはずが濡れていた

第1幕 見られた体温、見られて濡れた

駅前の古びたコンビニで買ったエロ本を、僕は大学寮の部屋でひとり、夜の灯りに開いていた。
ごく普通の自慰。けれどその夜は、いつもと違った。

熱くなった掌でページを捲りながら、息を押し殺していた僕の耳に――
控えめなノックと、あの声が落ちた。

「…あ、ごめんなさい。看護の巡回です」

保健師の資格を持ち、週に一度この男子寮に来ていた“奥原さん”。
看護師としての公的な肩書きと、人妻としての湿った気配が同居する、不思議な女性だった。

「大丈夫そう……あっ」

ドアを開けてしまった彼女と、シーツの上の僕。
勃起を握ったままの手。汗ばんだ額。濡れたページ。

すべてが、その目に映った。

「……」

言葉はなかった。
けれど、僕より彼女の方が呼吸を止めていた。

白衣の胸元がわずかに上下して、頬が熱を帯びる。
その視線が、僕のそれから逸れなかったことを、僕は見逃さなかった。

「…ごめんなさい」

そう言ったのは、僕だったのか彼女だったのか。曖昧だった。

けれど、僕の自慰は止まらなかった。
むしろ、彼女に“見られている”ことが、僕の中に得体の知れない熱を生んでいた。

指が止まらず、目を逸らせず、彼女もそのまま、数秒――いや、もっと長く、そこにいた。

湿度だけが、二人を包んでいた。


第2幕 白衣の指が触れたのは、羞恥と予感の奥

翌週。なぜか、僕の部屋の巡回はまた彼女になった。
名簿を持ち、無言で笑った唇の端に、先週の残像が滲んでいた。

「先日は…ごめんなさいね。すごく…驚いたの」

その“すごく”に、汗のような、蜜のような温度があった。

僕は俯いたまま、頷いた。

そのとき、白衣の袖が揺れて、彼女の指が僕の手にふれた。
わざとじゃないとわかっていた。けれど、わざとより熱かった。

そのまま脈を取るように、彼女は僕の手首に触れ、息を吐いた。

「ドキドキしてるね。…私のせい?」

僕は何も言えず、ただ喉の奥が鳴った。

彼女は、僕のベッドに腰を下ろし、白衣の端を片手で抑えた。

「…あのとき、私、止まれなかったの」

ふいに、彼女の指が僕の太ももに降りた。

白衣の匂いと、人妻の温度が混じる。

「ここまで来たら、もう…」

彼女の指先が、僕のそれにふれた。

僕は硬く、熱く、あの夜の続きを身体に残していた。

白衣の中で、彼女の吐息が湿っていた。

指が握られ、舌が這い、喉が啜り、
「ダメ」と「もっと」が身体の奥でせめぎあう。

僕が彼女を後ろから抱いたのは、抵抗ではなく欲望の選択だった。

背中越しに触れた柔らかな肌、
濡れすぎて絡みつく中が、僕の中の理性を砕いた。

その姿勢のまま、彼女は唇を噛み、
何度も僕の名前を、小さく、吐息のように呼んだ。


第3幕 夫には見せない顔で、僕を吸い尽くした

「今日は…だれにも言わないでね」

そう囁いた彼女の顔は、もう“看護師”でも“人妻”でもなかった。
ただ、僕を濡れた目で見つめる“女”だった。

ベッドの上で、彼女は自ら脚を開いた。
ひとりで脱いだブラウスの下、うっすら汗ばむ肌が灯りに艶めいた。

「あなた、初めてじゃないよね…でも、こういうの、はじめてでしょ」

その“こういうの”の中に、全てが詰まっていた。

彼女は僕を上に乗せると、背中に爪を立ててきた。

汗が垂れる。吐息が擦れる。肌が重なり、濡れの音が部屋に滲む。

抽送のたびに、彼女の声が少しずつ変わっていく。

「奥まで…来てる…わたし…どうしよう…」

そう囁いたとき、彼女の瞳は泣きそうで、快楽に蕩けていた。

そのあとの彼女は、僕を下にし、自らの動きで深く導いていった。

腰の曲線が、理性の崩壊を描くように揺れる。

シーツが濡れるほど、彼女の中は熱かった。

絶頂のとき、彼女は僕の唇を塞ぎながら、何かを呟いた。
それは多分、夫には言ったことのない、名だった。

すべてが終わったあとの沈黙の中、
彼女は僕の髪を撫でながら、ただ静かに言った。

「…あなたのこと、ずっと忘れられなくなると思う」

その言葉ごと、僕の下腹部が、もう一度疼いた。

それは、記憶ではなく、“刷り込み”だった。

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