「ここ、会社だよ……」
声に出した言葉は、まるで自分に向けての牽制のようだった。
けれどそのときすでに私は、自分の制服のブラウスを自ら少し引き裂かれてもいいと思っていた。
佐々木課長――彼のことを、最初はただの「上司」としてしか見ていなかった。けれどある日、プレゼン前に私の背中を軽く叩いて、「大丈夫、信じてるから」と囁かれた瞬間に、心の奥にスイッチが入ってしまった。
言葉よりも、その時の眼差し。私の中の“女”を見透かされたような気がしたのだ。
そこからだった。彼が資料越しに私の指先を見ると、息が苦しくなった。ランチ中にふと視線が合うだけで、下腹の奥がきゅっと疼いた。
夫の前ではもう久しく感じたことのなかった、原始的でどうしようもない欲望。それが彼と向き合うたびに、抑えきれず膨らんでいった。
そしてあの夜。
社内でひとり残業していた私に届いた、たった一通のメッセージ。
《あとでロッカーのところに来て》
たったそれだけで、私は制服のスカートの内側がじんわり湿っていくのを感じていた。誰もいないフロア。誰も見ていない時間。私は“いけない”という言葉に興奮していた。
ロッカー室のドアを開けると、彼は無言で私を抱きしめた。
「制服姿、たまらなく綺麗だよ」
耳元でそう囁かれた瞬間、私の膝はかくんと力を失いそうになった。
背中から回された腕に抱きしめられ、シャツのボタンがひとつずつ急がず、けれど容赦なく外されていく。
「課長、ダメ……っ」
か細い声で抗ったのに、彼の手は迷いなく私の下着にまで侵入してくる。
もう抵抗できる理性なんて、どこにも残っていなかった。
鏡に映る自分――制服を着たまま、乳房をさらし、男の手に愛撫される姿。
羞恥に震えながらも、そこに映る“淫らな女”の顔を見て、私は息を荒くしながら、濡れていく自分を止められなかった。
「こんなに濡れてるの、もう……やばいね」
彼の声は低く、震えていた。
人差し指と中指がゆっくりと私の奥をなぞり、濡れた音がぴちゃ、ぴちゃ、と静かなロッカー室に響く。
指がクリトリスを擦るたびに、息が詰まり、肩が跳ねる。
「だめ……声、出ちゃう……あぁ、や……っ」
咄嗟に口をふさがれたその瞬間、私はびくびくと震えながら達していた。制服の中、スカートの奥で絶頂に震える女。それが、私だった。
息も整わぬまま、彼のズボンが下ろされ、その硬く屹立したものが目の前に現れた。
「そのままの姿で、咥えてみせて?」
私は言われるがまま跪いた。胸を露にしたまま、唾液で濡れた唇を彼の熱に沿わせる。
「ん……ちゅ……はぁ……」
意識して音を立てながら、口いっぱいにそれを含む。
鏡に映る自分の淫らなフェラ顔。唇が艶やかに濡れて、頬が紅潮し、まるでAVの中の女優みたいだった。
「その顔……最高だ。写真、撮りたいぐらい」
そんなこと言われて、私はもっと吸い込むようにして彼をしゃぶった。まるで、彼の快楽に自分の存在意義を見出すみたいに。
「……もう入れるよ」
そう言って、彼は私をまた後ろから抱え込んだ。
スカートをたくし上げて、お尻を高く突き出す体勢にされる。
そして、熱いものが私の濡れきった場所にゆっくりと押し入ってきた。
「あっ、ああっ……入って……る」
壁に手をついて、息を殺して、私は受け入れる。
膣の奥まで突き上げられ、制服の前をこすりながら彼の動きに身体を合わせる。
ロッカーの鏡の中で、私の腰が動かされ、乳房が揺れているのが見えた。
「締まってる……制服のままって、なんでこんなにエロいんだろうな」
彼の声が耳に残っているのに、私の意識は半ば飛びそうになっていた。
「ほら、見て……犯されてる顔、すごく綺麗だよ」
羞恥に塗れながらも、快感はさらに深く根を下ろし、私は彼に腰を打ちつけられながら、何度も絶頂を迎えていた。
「今日は大丈夫な日?」
うなずいた私に、彼は唇を寄せて、静かに囁いた。
「じゃあ、中で、いくよ」
その瞬間、彼の動きはさらに激しくなり、私は口を塞がれながらも
「いっちゃう……いっちゃう……課長、あぁっ……!」
と喉の奥で震えながら、彼と同時に絶頂した。
中に熱いものが溢れ、膣内で跳ねる脈動が、私の心まで貫いてくる。
終わったあと、制服姿のまま抱きしめられ、ロッカーに背中を預けて項垂れた私に、彼がそっと言った。
「すごいよ……今日の君、最高だった」
私は微笑むふりをして、でもどこかで、涙が滲みそうになっていた。
たぶん、私が欲しかったのは、快楽だけじゃなかった。
制服という殻を脱がずに、“女”として扱われること。
誰かの所有物としてでも、見られていたい、触れられたい――そんな欲望が、奥底に潜んでいたことに、私はその夜、ようやく気づいたのかもしれません。



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