甥との禁断関係をやめられない人妻の告白: 罪悪感と快楽の一年間

第一章:遠い親しさ、近すぎるまなざし

私、早苗。三十六歳。夫とは十年を迎え、日々は穏やかだけれど、心がざわつく瞬間が増えていた。
仕事と家事に追われる日々の中、ひとつだけ、時間を忘れられる存在がいた——甥の蓮(れん)、二十歳。妹の息子で、大学の春休みにうちへ数日泊まりに来たのが始まりだった。

あの夜、私はキッチンで洗い物をしていた。後ろから「おばさん、もう寝る?」と声をかけられ、振り返ると、彼の目が私の胸元にちらりと泳ぐのがわかった。白いTシャツ一枚で、下着の形がうっすら浮いていたのかもしれない。

「…どうしたの?」
平静を装った声が、妙に乾いて聞こえた。
「いや、なんか……綺麗だなって」
頬を赤らめながら笑うその表情は、男のものだった。

胸の奥にひやりと冷たい風が吹き込んだような、でもそのすぐあと、身体の芯が熱を帯びていくのを感じた。
姉の息子。子どもの頃から知っている。無邪気に笑って、私の膝の上にいたあの子が——男の目で、私を見ている。

その夜、眠れなかった。胸のあたりがむず痒く、シーツを握りしめても、心のざわめきは収まらなかった。


第二章:抗えない甘さ、罪の肌ざわり

それから、何度か家に来るようになった。理由はいつも「こっちで用事があって」だったが、私にはわかっていた。
そして、ついに——あの夜、私たちは一線を越えた。

「…やめた方がいいよ、こんなの」
ソファでふたり、映画を観終えたあと、肩に触れた彼の手にそう言った。けれど、その手は私の言葉を聞かなかった。
ゆっくりと肩から首筋へ、指が這い上がり、肌の感覚がすべてそこに集中していった。

「もう遅いよ、早苗さん」
耳元で囁かれたとき、私は自分の中にあった境界線が音もなく崩れるのを感じた。

唇が触れ合った瞬間、身体が電流のように跳ねた。若い肌の熱、呼吸の荒さ、彼の手の動きはぎこちないけれど誠実で——私を女として触れようとするその気配が、怖いほど嬉しかった。

シャツのボタンを外される音が、時計の針よりもゆっくりと響いていく。下着の上から撫でられた胸がぴくりと反応し、思わず目を閉じた。
「こんな、だめなのに…」
口ではそう言いながらも、心の奥では、もっと触れて、と願っている私がいた。

彼の指先が、私の下腹部へと触れたとき、思わず小さな声が漏れてしまった。
身体は正直だった。触れられるたびに、夫では感じたことのない疼きが、奥からこみ上げてくる。

ソファの上、脚を絡ませ、密着した肌が擦れ合い、奥へ、さらに奥へと彼が入り込んできた瞬間、私はもう言葉を失っていた。
荒い呼吸、掠れた声、何度も名前を呼ばれるたび、女としての悦びが身体中に染み込んでいった。


第三章:許されぬ関係、ほどけない絆

それから一年と少し。
私たちは何度も逢瀬を重ねた。夫が出張の夜、家族が集まったあとの深夜。
「また来るね」
そう言って玄関を出る蓮の背中を見送るたび、私は罪悪感と愛しさに引き裂かれる。

けれど、それでも。
身体が彼を求める。心が、あの温もりを思い出してしまう。
あの夜、彼に抱き締められながら「ずっと好きだった」と囁かれた言葉が、耳から離れない。

「いつか、終わらなきゃ」
そう思うたび、終わらせたくない、というもうひとりの私が顔を出す。
罪を犯し続ける女の顔。けれどその奥に、長く忘れていた“女”としての私が、確かに息をしている。

今も時折、彼のLINEが鳴ると、心臓が跳ねる。
会えばまた、同じことが起こると知っていても、止められない。

私たちの関係に、名前なんてつけられない。
けれど、あの夜、彼に抱かれたときの私の吐息だけは、いまも肌に残っている。

それは、愛よりも鮮烈な——罪の香りがする甘さだった。

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