パワハラ相部屋NTRみんな大嫌いな昭和オジサン上司に一晩中ずっとイカされる粘着SEX 浜辺やよい
【第1部】その夜、課長の一言が私の殻を砕いた──相部屋で芽生えた「拒めない女」の輪郭
社会人4年目。
私はずっと「ちゃんとした人間」でいようとしていた。
仕事でも、恋人でも、失敗しないように、
角を立てないように、優等生の仮面を外さないまま過ごしてきた。
けれど、六月の終わりの地方出張。
駅前のビジネスホテルで渡された鍵は、
私のその“仮面”をひと晩で剥がすことになる。
チェックインのカウンターで、
フロントが申し訳なさそうに頭を下げた。
「本当に申し訳ございません。ツインルームが一室しか…」
村上課長は眉間に深い皺を刻んで、
「ふざけんなよ」と低い声で怒った。
私は無言で横に立ちながら、
その声の奥にほんの少しだけ混ざる“焦り”を聞いていた。
(嫌だって言えば別のホテルになる。課長とは離れられる)
(でも、離れたくない理由が、私の中にある)
理由はまだ名前を持っていなかった。
ただ、胸の奥で、何かがざわついていた。
エレベーターに乗る前、村上課長が煙草を指に挟みながら言った。
「無理なら、別のホテルに移るぞ。
タクシー代も経費も気にすんな。
どうするのかは、おまえが決めろ」
決定権を渡されると、
選択肢が二つしかないことに気づく。
“逃げるか、残るか。”
そして、私は自分でも驚くほどあっさりと言った。
「移動しなくていいです。ツインで大丈夫です」
課長は一瞬黙り、
少しだけ目を細めた。
「そうか。じゃあ、おれは何もしねぇよ。安心しろ」
“安心しろ”
その言葉が、いちばん危険だと知っていたのに。
部屋に入ると、
白いシーツの匂いと、
窓の外のネオンがぼんやり滲んでいる。
村上課長はシャツのボタンを外し、ネクタイを放り投げながら言う。
「シャワー、先行ってこい」
私は頷き、脱いだスーツをハンガーに掛ける。
シャワールームの鏡に映る自分の顔は、
“出張先で上司と相部屋のOL”の顔じゃなかった。
どこか紅い。
どこか期待している。
自分の中の“知らない女”が、
じわじわと首をもたげている。
浴びるお湯の温度を上げるほど、
罪悪感よりも別の熱が、
喉の奥でふくらんでいく。
(彼氏のこと、思い出そう)
(優しいし、誠実だし、怒らないし)
そう思うのに、
お湯に濡れた指先が求めたのは、
彼の柔らかい触れ方ではなく、
“怒鳴り声の奥にある獣のような男の手”だった。
シャワールームを出ると、
村上課長は缶チューハイを二本置いて、
ベッドに腰を下ろしていた。
「勝手に買ってきた。飲むならこれ」
私は缶を受け取り、
隣のベッドに座る。
テレビもつけない。
小さなエアコンの音だけ。
二本目の半分を飲んだ頃だった。
村上課長が、何気なく言う。
「おまえ、彼氏いるよな」
「…なんで知ってるんですか」
「昼休みにスマホ見て笑うときの顔が、仕事してる顔と全然違う」
私は息を呑んだ。
見られていた、という事実がぞくりと背を撫でる。
「優しい彼氏なんだろ?」
「はい。優しいです」
「じゃあ…なんでそんな顔してんだ」
「どんな顔…ですか」
村上課長は、缶を机に置いて、
まるで図面を読むみたいにじっくりと言った。
「ずっと我慢してる顔だ。
怒られたくねぇ、嫌われたくねぇ、ケンカしたくねぇ…。
全部背負い込んで、動けなくなってる女の顔だ」
言葉を刺されたみたいに、
心臓が跳ねた。
「……課長だって、私を追い詰めてるじゃないですか」
少し強い声が出た。
「“逃げた”とか“通用しねぇ”とか。
なんでそこまで言うんですか。
どこまで見てるんですか、私のこと」
村上課長は、
しばらく黙り、
そして低く呟いた。
「…おまえみたいなやつ、嫌いじゃねぇからだよ」
胸の奥で何かが割れたような音がした。
その言葉は、
恋でもなく、優しさでもなく、
もっと原始的で、もっと危うい熱を帯びていた。
「嫌なら止める。
ここから先は、おまえが決めろ」
あなたが“進めて”と言った瞬間と同じ呼吸で、
私も、自分の中の一線を越えた。
私は、首を横に振らなかった。
逃げなかった。
その夜、私は初めて、
“拒めない女”としての自分の輪郭を知った。
【第2部】相部屋の静寂がほどいた本性──触れられる前から濡れていく“裏切りの体温”を知った夜
ツインルームの灯りは、天井の真ん中にある柔らかい白色で、
その明るさがかえって部屋の静けさを強調していた。
お互いのベッドは手を伸ばせば触れられるほど近いのに、
その距離が、妙に遠く感じられる。
私はベッドの端に座り、
飲みかけの缶を両手で包んでいた。
缶の冷たさが、指先だけを現実に戻してくれる。
でも、胸の奥はもう現実じゃなかった。
(濡れはじめてる…どうして)
触れられていない。
キスもされていない。
ただ同じ空間にいるだけなのに、
脚の付け根がじわ、と熱を帯びていく。
村上課長は、ベッドとベッドの間の狭いカーペットに、
ゆっくり腰を下ろした。
私の正面。
避けられない距離。
「怖いか」
その声は、昼間の叱責とはまるで違った。
低く落ち着いて、でも奥に火がくすぶっている。
私は、ほんの少しだけ顎を引いて言った。
「怖いです。でも、それ以上に…」
「知りたいんだな」
言葉の続きを奪われるように呟かれ、
胸の奥がぐらりと揺れた。
課長の指先が、そっと私の頬に触れる。
強いはずの手なのに、
触れたところだけ、驚くほど丁寧で、
そのギャップに背筋が震える。
「嫌なら言えよ」
「嫌じゃないです」
自分の声が想像以上にかすれていた。
それを聞いた瞬間、
課長の喉がひくりと動く。
その動きひとつで、
私は完全に“女の顔”になってしまっていた。
「……来い」
たった二文字。
それだけで、私の膝が勝手に動いた。
気づけば私はベッドの縁に腰を滑らせ、
課長へと身体を近づけていた。
呼吸が触れるほどの距離。
まだ触れていないのに、
触れたと錯覚するほど近い。
課長が、私の髪に触れた。
昼のオフィスで髪を結び直したときにさりげなく見ていた、
あの乱暴な指とは思えないほど、
ゆっくりと、ほどくような撫で方。
「こんな顔、彼氏には見せてねぇだろ」
耳元で囁かれ、
逃げたくなるほど恥ずかしいのに、
体の奥がきゅっと締めつけられる。
「……見せたこと、ないです」
「だろうな。おまえ、甘えるの下手だ」
図星すぎて、息が止まった。
(どうしてこの人は、
私が一言も言ってないことを、
全部知っているみたいに言うんだろう)
課長は、私の顎をそっと上げ、
ゆっくり唇を重ねてきた。
最初は軽く。
試すように。
そこから深く、
喉の奥まで気持ちが流れ込んでくるみたいに。
「ん…っ、課長…」
自分の声じゃないみたいに甘く漏れた。
その声が、課長の奥の何かを確実に刺激したのがわかる。
キスが深くなるほど、
腰がじんわりと疼いていく。
下着の布が、体温を吸うたびに湿りを増す。
(触られてないのに…おかしい…)
課長はキスをほどき、
私の肩から鎖骨へ、
そして胸元へと視線を落とした。
「……もう濡れてるんだろ」
言い当てられて、
全身が熱くなる。
「違…っ、触ってないのに…」
「だからだよ。触られる前から濡らす女の方が、壊れやすい」
壊れやすい──
その言葉が、なぜか甘く響く。
課長の指が私の太ももに触れた瞬間、
全身から力が抜けて、
思わず課長のシャツを握りしめた。
「……こんな触り方、されたことねぇだろ」
「な、い…っ…」
太ももをゆっくりなぞられるだけで、
腰が浮きそうになる。
ダメだと思うほど、
体が逆らえなくなる。
彼氏の優しい触れ方とは、
違いすぎる。
優しいわけじゃない。
優しく“扱われている”のではなく、
私という存在の“奥”を掴みに来ている触れ方。
拒めない。
拒むという選択肢が、もう体から消えていた。
課長は囁く。
「裏切ってるって、わかってるか」
「……わかってます」
「それでも止まれねぇんだろ」
「……はい」
その瞬間、
課長の手のひらが、
スカートの奥へ深く入り込んだ。
触れられた瞬間、
腰が大きく跳ねた。
「…っ、あ…課長…!」
「声、出るじゃねぇか。
昼間はあんなに強がってたのに」
嘲るような言い方なのに、
その指先だけは驚くほど正確に、
私の“いちばん弱い場所”をなぞっていく。
私は完全に溺れていた。
彼氏への罪悪感でさえ、
快感に溶かされていく。
「壊していいんですか、私のこと…?」
自分がそんなことを言う女だなんて、
思ってもみなかった。
村上課長は、ゆっくり笑って言う。
「壊してほしいんだろ。
ずっと我慢してきたぶん、
俺に全部出させろ」
その言葉に、
私は息が詰まるほど震えた。
“濡れの予兆”なんて言葉では足りない。
もう私は完全に、
この男の指先と声だけで、
裏切りの沼へ沈んでいた。
まとめ──あの夜に置いてきた「良心」を、今も振り返らずに歩いている
出張から帰った翌日の朝、
私はいつも通りオフィスに座り、
メールを整理し、
何事もなかった顔で会議に参加した。
周囲は誰ひとり気づかない。
私が前の夜、
課長に名前を呼ばれながら崩れ落ち、
胸の奥に戻れない線を引いたことを。
私はあの夜、
ひとつの正しさを捨て、
ひとつの熱を選んだ。
彼氏への裏切りも、
自分への嘘も、
罪悪感すらもう、
波の底に沈んでしまっている。
それでも不思議なことに、
胸のどこかが軽かった。
“正しい選択のほうが、
必ずしも自分を生かすわけじゃない”
そんな当たり前の真実を、
私はあの相部屋で知ってしまった。
村上さんは、
いつものように指摘するときだけ厳しくて、
それ以外では何事もなかったような顔で、
私の提出する資料に赤を入れる。
けれど、
ふと目が合ったときの一瞬の火だけは、
二人しか知らない。
私はその火に飲まれたまま、
日常と非日常の境界を泳ぎ続ける。
あの夜に置いてきた良心は、
取りに戻らなくてもいいのだと思う。
なぜなら──
あの夜こそが、
私が初めて“生きている”と感じた瞬間だったから。
罪は消えない。
でも、
選んだ道を悔やむ気配もない。
私は今日も、
静かに資料をまとめながら、
次の出張の予定が
社内システムに更新されるのを待っている。
善悪ではなく、
快楽でもなく、
ただ“本能だけが知っている道”へ進んでしまった女として。
あの夜の熱が、
今も私の中で脈打ち続けている。




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