「……はじめまして。直哉です」
その日、駅のロータリーに現れた彼は、想像していたよりもずっとあどけなくて、そしてまっすぐだった。
黒髪はまだ少年のように柔らかく、白いTシャツの下に浮かぶ鎖骨が、ふとした風に小さく震えている。
私の名は、由美子。
44歳。ひと回り以上年上の夫を持つ、ごく平凡な主婦。
──だったはずなのに、今こうして出会い系で知り合った童貞の大学生と、これからホテルに向かおうとしている。
「……おばさんでもいいって言ったの、本気だったの?」
「本気です。由美子さん、写真よりずっと綺麗で……びっくりしました」
唇を少し噛むようにして照れる直哉。
その不器用さが、私の中の女を、ゆっくりと目覚めさせていく。
部屋に入ると、彼はベッドの隅にちょこんと座って、落ち着かない様子だった。
無理もない。女を知らない彼にとって、今から始まる行為は、未知そのものだ。
「緊張してる?」
「……はい。でも、したいです。由美子さんに……全部、教えてほしい」
その一言が、私の奥深くを震わせた。
──無垢な男を、淫らに育てる悦び。
その背徳と支配の感覚は、これまで味わってきたどんなセックスよりも、甘く、熱く、淫らだった。
ゆっくりとシャツのボタンを外していくと、彼の瞳が私の胸元に吸い寄せられる。
「触れてもいい?」と囁くと、彼はおずおずと指を伸ばした。
震える手が、私のレース越しの乳房に触れた瞬間、私の内側で何かが弾けた。
「いいのよ……思いっきり、触って」
その言葉に勇気を得たのか、彼の手は少しずつ大胆になっていく。
ブラをずらし、小ぶりな乳首を指でなぞる。
それだけで、私の腰はじわりと濡れていった。
「直哉くんも、脱いでみて」
彼のシャツを脱がせ、パンツに手をかけると──
そこには、私がこれまで見てきたどんな男よりも、大きく、硬く、そそり立つものがあった。
「……すごい。こんなに立派なの、初めてかも」
布越しでもはっきりわかる。張り詰めて、天を向き、今にも弾けそうなほどに膨張している。
パンツを下ろすと、ぶるん、と音を立てて跳ねたそれは、まさに“未開の欲望”そのものだった。
「恥ずかしいです……変ですか?」
「……直哉くん、それはね、女を狂わせるおち○ち○よ。すごく、綺麗で、雄々しいわ」
手のひらで包み、ゆっくり上下に滑らせる。
彼の喉が震え、腰が勝手に跳ねた。
「気持ちいい……」
「もっと気持ちよくしてあげる」
私はゆっくりと口に含んだ。
その瞬間、直哉はベッドに手を突き、声を抑えきれずに喘いだ。
「やば……もう……出そう……っ」
「いいのよ。出して。最初はすぐで当然なの。気にしないで」
私の口内で、若さが溢れた。
熱く、生々しい味──それを飲み込んだ瞬間、私の身体の芯まで、悦びが染みわたった。
二度目は、彼を抱きしめるように、私の上に導いた。
彼の昂ぶりは、ほんの数分で再び天を衝くほどに硬くなっていた。
「由美子さんの中に、入れても……?」
「ええ。あなたの初めて、私にちょうだい」
挿入の瞬間、私の身体は歓喜に打ち震えた。
奥まで届く熱、ずしりとした圧、若さの奔流が、私の蜜壺を満たしていく。
「すごい……中、熱い……」
「あなたのが、大きいからよ……奥まで届いて、感じちゃうの……」
彼は一心に腰を打ちつけてくる。
初めてとは思えないほどの衝動的な動き、そしてそのたびに押し広げられる感覚。
「ああっ……そこ、だめっ、イく……っ!」
二人の喘ぎが重なり、私は彼の胸に爪を立てながら、絶頂を迎えた。
「直哉……また出していいわよ……奥に、いっぱい……」
果てるとき、彼は私の名前を何度も呼んだ。
由美子、由美子──と。
その夜、彼は合計3度、私の中に熱を注いだ。
すべて飲み込み、すべて受け入れた。
若い雄の精を、貪るように。
そして私は確かに、彼の中に“女を知る男”の萌芽を見た。
けれど──なぜだろう。
嬉しいはずなのに、少しだけ胸が痛んだ。
私は、彼の初めてを奪った。
でも、その代わりに、自分の女としての価値を、再確認したのだ。
この快楽の果てに、どんな代償があるのか。
それは、まだわからない。
でも私は、きっとまた彼を求めてしまう。
だって──無垢な巨根に堕ちていくこの背徳の快感は、もう、やめられないから。
直哉との逢瀬を重ねるたび、私の身体はますます若さに染められていった。
張りつめた熱、溢れる欲、脈打つ昂り。
彼の無垢な躰が私の中で育っていくのを、私は母性とも、女の誇りともつかぬ感情で受け止めていた。
──でも、足りなかった。
ひとつの熱では、もう満たされない。
私は、もう一度だけ、と自分に言い聞かせて、出会い系アプリを再び開いた。
「28歳、ジムトレーナー、身体に自信あります。熟女さんに興味があります」
そんな自己紹介に引き寄せられるように、メッセージを送った。
──健太。
無骨で、日焼けした肌。
ジムで鍛え上げられた肉体は、まるで彫刻のようだった。
「想像してたより……綺麗ですね。由美子さん」
ジム帰りの彼は、汗の香りを纏っていて、その野生味が私の本能をすぐに刺激した。
直哉とは違う。あの子が“未開の少年”なら、健太は“荒ぶる獣”。
ホテルの部屋に入ると、彼は問答無用で私の身体を壁に押し付けた。
「いきなりだめ……」と制止する暇もなく、キスは貪るように深く、舌を絡めとられた。
直哉とは正反対。優しさも逡巡もない。
ただ、女として“喰われる”快感。
ブラを押し上げ、乳房を鷲掴みにされる。
「ああっ……っ、そんなに乱暴に……」
でも、感じてしまう。
疼く。
身体が、求めている。
パンツをずらされ、指が中に割り入ってくる。
厚くて硬い指。
あっという間に、そこはぐっしょりと濡れそぼっていた。
「準備、できてるね……奥、ずっと吸い付いてくる……」
彼が腰を引いたとき、ズン、と奥まで突き上げられた。
直哉の無垢な熱とは違う、獣のような太さと勢い。
「やば……奥、突かれすぎて……」
言葉にならない喘ぎが、私の喉から洩れていく。
四つん這いにされ、髪を引かれながら突かれる。
シーツに爪を立て、何度も果てる。
「イく……またイっちゃう……もう無理っ……!」
健太の吐く荒い息、汗に濡れた肩、叩きつけられる腰の骨。
それらすべてが、私の“女”を、再び目覚めさせる。
「また、会いたいです。由美子さんの身体、癖になりそう」
その夜の帰り際、健太は私の手を握ってそう言った。
直哉との温もりがまだ身体に残っているのに、私の心はすでに、次の熱を欲していた。
──ふたりの若さに、私は抱かれている。
無垢と、猛獣。
清らかな童貞と、獣のような男根。
もしかしたら、私はこれからも……
もっと、もっと、多くの若さに溺れていくのかもしれない。
なぜなら、もう自分の中の“女”という獣を、抑えることができないから。
夫が地方出張で数日家を空けると聞いたとき、私はすぐにスマホを開いていた。
アプリを開く指が震えるのは、興奮と、ほんのわずかな罪悪感のせい。
直哉と健太。
まったく違うふたつの若さ。
純情な童貞と、肉欲の猛者。
このふたりに抱かれているうちに、私は気づいてしまったのだ。
──どちらも、もう手放せない。
そして、もっと欲しい。
若さに囲まれ、求められ、舐め尽くされ、抱かれたい。
そんな私の欲望が導いたのは、“オフ会”という言葉だった。
健太がぽろりと口にした男同士のグループ──
年上の女性が好きな若い男ばかりが集まる、秘密の集い。
「その身体見たら、他のやつもきっと我慢できないよ」
健太はそう言って、私の髪を撫でながら微笑んだ。
私は迷いながらも、会場となる渋谷の高層マンションの一室を訪れた。
息が詰まりそうなエレベーター。鏡に映る自分の姿──
黒いワンピースの下には、レースのランジェリー。
胸元は大胆に開け、香水は首筋だけに忍ばせた。
ドアを開けた瞬間、数人の若い男たちの視線が一斉に私に注がれる。
全員、20代前半から後半。
Tシャツから覗く逞しい腕、彫刻のように引き締まった腹筋、獣のような目つき。
その中心に、健太と直哉が並んでいた。
「来てくれたんだ、由美子さん」
直哉の瞳は、不安と興奮が交錯していた。
私は微笑んで彼の手を握りながら、健太の隣に座った。
「紹介するよ。由美子さん、今日の女神。……いいだろ?」
男たちが笑いながら近づいてくる。
ひとりは私の髪に触れ、もうひとりは手を取り、
「綺麗だな、こんな人に抱かれたら、きっと狂う」と囁いた。
──あぁ、堕ちていく。
まるで女王様のように囲まれ、賞賛と欲望の視線を一身に浴びながら、
私はすでに、頭のどこかが熱に痺れていた。
最初にキスしてきたのは、年下のユウト。
22歳の大学生、細身の肉体に、驚くほど濃密な情欲を秘めていた。
首筋に吸いつきながら、片手で私の太腿を撫で上げる。
「こんな脚、なかなかいないっすよ……エロい……」
彼の舌が私の鎖骨を舐めている間に、後ろから別の男の指がブラのホックを外す。
肩から滑り落ちたレースの下着に、歓声が上がった。
「柔らけぇ……」「俺も触っていいっすか?」
右からも、左からも、若い指が私の胸をまさぐる。
乳首を指で転がされ、誰かが吸い、誰かが舐め、
私の息はもう、うわずっていた。
「下も脱がせちゃおうよ」
誰かが囁く。
すでにワンピースの裾はめくれ、ショーツがずらされていた。
指が蜜壺に触れた瞬間、私は思わず呻いた。
「濡れてる……すげぇ……」
何本もの指が、交互に、時に同時に私を開く。
刺激が重なり、私はその場で一度、果ててしまった。
そして、直哉が顔を紅潮させながら現れた。
「由美子さん……僕も……」
彼の怒張は、今夜も期待を裏切らなかった。
長く、太く、そして誠実なほど真っ直ぐ。
私は自ら四つん這いになり、直哉のそれを咥えた。
すると、背後から誰かが腰を抱えてくる。
「ああ……っ」
直哉のを咥えながら、後ろから突き上げられる──
初めての感覚に、私は快感の渦に巻き込まれていく。
そのうち、順番を待っていた男たちが列を作り、
誰かが舌で、誰かが胸で、誰かが奥で、
ひとりの女を余すところなく味わっていった。
「まだイけるよね?」
「こんなに濡れてたら、休ませるのがもったいない」
「中と外、同時に攻めたらどうなるのかな……?」
汗と吐息と若い肉の熱で、部屋は蒸された楽園のようだった。
夜明け前、私の身体は何度も絶頂を迎え、
シーツは濡れ、声は枯れ、脚は震えていた。
男たちは満足げにタバコを吸いながら微笑み、
直哉だけが私を抱き寄せて言った。
「……俺だけの由美子さんだったらいいのに」
その言葉に、私の胸が小さく痛んだ。
けれど私は、彼の髪を撫でながら、
「今夜だけは、全部あなただった」と囁いた。
──私は、欲望に抱かれる女。
何人の若さに抱かれても、なお求めてしまう。
“もう一度、女として見られたい”という、飽くなき欲望。
朝の光が差し込む部屋で、私は静かに目を閉じた。
この快楽の続きが、どこへ導くかも知らぬまま──



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