出会い系で欲求不満を解消した妻の記録|全ては暇つぶしから始まった

第1幕:触れてもいないのに、濡れていた

あの日の午後、洗濯物を干したあと、スマホを手に取った。
暇つぶしだった。――本当に、最初はそれだけのつもりだった。

夫は優しい。でも、わたしの奥の奥――「そこ」には、もう長い間、誰も触れてくれなかった。
求められない時間が続くと、自分の存在までもが霞んでいく。

登録した出会い系アプリには、年下から年上まで、信じられないほどのメッセージが届いた。
その中にいた、「光太」という名前の男。歳は22。
まだ幼さの残る文章だったけれど、不思議と丁寧だった。
――この子なら、壊されずに済むかもしれない。
そう思ったのが、最初の間違いだったのかもしれない。

初めて会った日、駅前のカフェ。
「思ったより小柄なんですね」
そう言って笑った彼の視線が、わたしの太ももに落ちたとき、
スカートの奥――ショーツの内側が、ぬるりと脈打つのがわかった。
触れていないのに。名前もろくに知らないのに。
わたしの身体は、もう動きはじめていた。


第2幕:喉の奥で、わたしがほどけていく

ホテルの部屋に入ったとき、少しだけ躊躇した。
「大丈夫ですか?」と聞いた光太に、わたしは黙ってうなずいた。
鏡の前で口づけを交わし、指先が背中のホックをほどいたとき、
その音だけで、胸の奥がきゅうっと収縮した。

ベッドの上、服を脱がされるたびに、わたしは少しずつ“女”に戻っていった。
若く、熱く、未熟で無邪気な舌が、
わたしの乳房の先端を何度も舐め上げ、吸い、
時折唇を離して、見上げるような視線をくれるたびに、
わたしの下腹がびくん、と跳ねる。

「入れても、いいですか…?」

そう聞かれて、わたしは無言で太ももを開いた。
彼のものが入ってきた瞬間、
浅く息を吸い、喉の奥で声にならない声を飲み込んだ。

仰向け、騎乗位、背面座位――
どの姿勢でも、彼は不器用に、でも真剣に、わたしの奥へ奥へと届こうとした。
快楽は、絶頂そのものではなかった。
むしろ、その途中にある“ほどけていく自分”だった。


第3幕:わたしを満たすのは、空洞の残響だった

終わったあと、シャワーの音だけが部屋に響いていた。
ぬるい汗が残るシーツの上で、わたしは膝を抱えて横になっていた。
光太の指先が、そっとわたしの髪を撫でる。

「また、会ってくれますか?」

その問いに、わたしは答えなかった。
ただ、唇を少しだけ噛んで、うなずいた。

わたしの中にはまだ熱が残っていた。
絶頂のあとの静寂に包まれながら、
身体の内側――骨盤の奥に広がる、じんわりとした“余韻”だけが、
かすかに波のようにうねり続けていた。

なにが満たされたのか、わからない。
でも、満たされなかった空洞が、
わたしの一番深い場所を、こんなにも濡らしていた。

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