【第1幕】再会のコーヒーが、奥に眠る疼きを呼び覚ました。
偶然だった。
子どもと来たデパートで、視線がふと交差して、私は一瞬時が止まった気がした。
「あ……」と声が出たのは、どちらからだっただろう。
目の前にいたのは、かつて私が、無理やり抱かれ、でも、何よりも心を乱されたあの人――課長だった人。
今はもう部長。
9年という歳月が、彼を渋く、そしてさらに艶のある存在にしていた。
「喫茶店でもどう?」
そう言われて、断る理由が見つからなかった。
私も、母親であり、妻である――けれど、あの頃の、あの夜のことが、急に皮膚の内側でざわめいた。
コーヒーの香りと共に、彼の声が私の耳を包み込む。
「昔のことだけど、あのとき……お前、すごかったな」
「やめてください」
笑って誤魔化したけれど、太ももが熱くなっているのが自分でもわかる。
内腿の神経がぴくりと反応する。
そんなはずない、と思ってるのに、股間がじんわり、ぬるんでいくのがわかった。
【第2幕】背徳の指先が、人妻の膣奥に封じた記憶を暴き出す。
「ちょっと…ダメ…」
弱々しい声とは裏腹に、脚は自然と開いていた。
彼の車の助手席、薄暗いシートの上で、私の身体はすでに“あの頃”を思い出していた。
スカートの中へ滑り込んできた彼の指は、驚くほど静かで、驚くほど熱かった。
ショーツ越しに撫でられるクリトリス――濡れているのが自分でもわかる。
「ここ……今も覚えてるんだな」
耳元に落ちる声と吐息。
ふいに、あの夜の汗の匂いが蘇った。
「ダメ…言わないで…」
懇願の声すら、淫靡な響きに聞こえてしまう。
指先がショーツを押しのけ、直接触れた瞬間、私の腰がぴくんと跳ねた。
中指が、ゆっくりと膣口をなぞり、ぬるんと滑って沈んでくる。
最初の一関節で、奥がきゅっと締まり、身体が勝手に迎え入れてしまう。
そのまま、指が上下に細かく揺れながら膣壁を擦る。
膣内の感度が増していくたび、熱が喉元までせり上がってくる。
「もう…イっちゃう……」
羞恥と興奮の狭間で、私は静かに絶頂した。
胸を押さえ、震える足を閉じられずにいた。
喫茶店で火照った身体は、そのまま彼の手によって溶かされていった。
そしてホテルへ。
部屋に入るや否や、背中を壁に押しつけられ、唇が重なった。
濡れたキス。歯が少し当たる。呼吸が、ぶつかる。
唇を離すと、彼の手がブラウスを乱暴に外す。
レースの下着ごと乳房を引き出され、舌が乳首に触れた瞬間、腰が抜けそうになる。
「人妻って、やっぱりエロいんだな……」
その言葉に、理性の糸がふっと緩む。
ベッドに倒され、正面から入れられた瞬間――ああ、私の身体は、まだ彼を覚えていた。
体位は、正常位から脚上げへ、そして彼が私の脚を持ち上げたときの視線。
羞恥と快感が混ざり合い、私は濡れた音を響かせながら、再び果てていく。
【第3幕】人妻の理性が砕け、膣奥まで埋め尽くされて“女”に還る夜。
何度目かの絶頂のあと、私はもう声も出せなくなっていた。
ベッドのシーツは濡れて、私の太腿と腰には、彼の掌の熱が焼きついていた。
「まだ…するの?」
か細く問うと、彼は何も言わず、私の脚をそっと裏返した。
後ろから――
ヒップが持ち上げられ、背中を軽く撫でられた瞬間、身体がびくりと反応した。
彼の硬さが、ぬるんと濡れた私の膣口に当たり、少しだけ上下に擦る。
「お願い……やめて……」
唇がそう言いながら、腰は後ろへと反っていた。
ゆっくりと奥へ入ってくる彼の熱に、全身がしがみつくように震えた。
「やっぱり……きついな」
吐き捨てるような声に、背徳感と悦びが混ざって波のように押し寄せる。
後背位のまま、深く、何度も突き上げられるたび、膣の奥が、もう一人の私を目覚めさせていく。
肌と肌の間に溜まる汗、ぬるんと濡れた音。
シーツが擦れるたびに、私の呼吸が乱れ、喉からくぐもった声が漏れる。
「イクっ…もう、だめ……」
奥を抉るようなピストンに、私の身体は完全に飲み込まれた。
膣の奥で彼が膨らむのがわかる――そして、熱いものが一気に流れ込む。
「また……中に……っ」
止めるはずだった言葉は、声にならず、喉の奥で震えただけだった。
* * *
その夜、家に帰ると、私はシャワーも浴びず、夫の腕の中に潜り込んだ。
「二人目……そろそろ欲しいね」
そう囁くと、夫は私をそっと抱いた。
夫の熱が、今度は私の中へ流れ込む。
けれどその瞬間、私の奥にまだ残る“誰か”の感触が、淡く、静かに疼いた。
あのとき、シーツに染みたぬるんとした湿り気だけが、今も私の骨盤の奥で、ゆっくり疼いている。



コメント