妹の彼に抱かれた夏──罪と快楽が交差する午後、私は女になった

前半

その日、実家のエアコンは壊れていた。音もなく照り返す真夏の光が、床に白く広がっていた。リビングの扇風機だけが頼りで、私はTシャツとリネンの短パンという軽装で、汗ばむ太腿をうちわで仰ぎながら、ぼんやりと昔のCDを聴いていた。

家には私ひとり。妹は企業研修で地方に出ていて、両親は旅行中。まるで世界に置き去りにされたような午後だった。

チャイムが鳴ったのは、午後二時。開けた玄関に立っていたのは、妹の彼氏――圭吾くん。白いTシャツにジーンズというラフな格好。汗が額ににじんでいて、思わず目を奪った。

「真美、今いないけど?」「……知ってます。忘れ物、預かってるって言われて」

声が少し掠れていた。水分が足りていないのか、それとも何か、ためらいのようなものを含んでいたのか。

「暑かったでしょ。中、入って」

私はグラスに麦茶を注ぎ、彼に手渡した。彼はそれを一口飲み、少しだけ顔をほころばせた。

「……お姉さん、今もすごく綺麗です」

唐突なその言葉に、私は麦茶を口に含んだまま、一瞬動けなくなった。「からかわないで」

そう言って笑ったが、彼の目は真剣だった。その視線が、私の濡れた太腿から胸元までをすっとなぞっていたことに、私は気づいていた。

「ちょっとお願い、エアコンのフィルター外してくれる?」私は言い訳のように声をかけ、自分の部屋へ彼を案内した。

脚立の上に立つ彼の背中から、うっすらとシャツ越しに滲んだ汗の輪が透けている。私は扇風機の前に座り、少しだけ脚を開いて、汗を拭っていた。彼が何度か振り返るたび、その視線が確実に吸い寄せられているのを感じていた。

「……すみません」「なにが?」「いや……見てしまってて」私は微笑んだ。許すというより、火を灯すように。

肩のタンクトップが汗で肌に貼りついていた。胸の形がほんのりと浮かび上がる。私が何気なく髪をかき上げるその動きさえ、彼の喉を鳴らす音を誘っていた。

「触れてもいいですか……」その言葉に、私の中のなにかがほどけた。

頷いた瞬間、彼がそっと触れたのは肩。そこから胸元、へそ、太腿へと、手のひらが熱を置いていく。

私は彼の前でゆっくりとトップスを脱いだ。下着は薄いレース。扇風機の風に揺れる。羞恥と、解放の快感が交錯した。

キスは柔らかく、そして、溺れるようだった。舌が触れ、混じり、唾液が甘く喉を流れた。

彼の手が私の背中のホックを外し、ブラが落ちる。視線が、私の胸に絡みつく。唇が乳首を吸ったとき、私は思わず声を漏らした。

「……恥ずかしい……」でも、脚はすでに開いていた。彼の舌が、お腹から内腿へ、そして、ゆっくりと秘めた場所へ。

後半

息を吹きかけるような舌先が、柔らかな襞をなぞるたび、震えるような快感が内腿から背中を這いのぼった。まだ誰にもこんなに深く、丁寧に舐められたことはなかった。扇風機の風が肌を冷やし、その分、彼の舌の熱が際立って感じられた。

思わず腰が浮く。その動きに応えるように、彼の舌は中心を探り、そこをゆっくりと、確かに愛撫した。唇を噛みしめても声が漏れる。恥ずかしいほど濡れているのを、自分でも感じていた。

彼が顔を上げる。唇の端に私の湿り気が残っていた。「……すごく綺麗だった」その一言で、また膣の奥が疼いた。

私の手が、彼のベルトに伸びる。ゆっくりと金具を外し、ジーンズの中に指を差し入れた。

下着越しに触れたそれは、驚くほど熱く、硬かった。そして……大きかった。彼のそれを見た瞬間、喉がきゅっと鳴った。「……ほんとに、こんなに……」

私はそっと唇で包み込んだ。先端に舌を這わせ、ゆっくりと咥えていく。その重みと硬さが喉の奥に当たったとき、少し涙が滲んだ。それでも引かず、ただ無心で奉仕した。唾液が伝い、ぬるんと音が立つ。

彼が私の髪を優しく撫で、「そんな……うまくしないで……」と喘いだ。

私は微笑み、唇を離した。「……入れてもいい?」彼は目を見開き、そして頷いた。

私の脚を抱え、彼はゆっくりと自身を沈めてきた。最初の衝撃に思わず背中が反る。膣内が押し広げられ、奥まで届くその感覚に、しばらく呼吸ができなかった。

ゆっくりと動き始める彼の腰。正常位で、目と目を合わせながら、ただ深く、深く繋がっていく。体温が混ざり、濡れた音が部屋に響いた。

「……好きになってしまいそう」

彼の声が震えていた。私はその髪を撫で、「一度だけだから」と囁いた。

今度は私が上に乗った。騎乗位で、自分のペースで彼を受け入れていく。濡れた感触が絡み合い、彼の瞳が熱に潤むのを見ながら、私は腰を回した。

「……すごい……きもちいい……」

最後は後ろから。彼が私の腰を掴み、奥まで一気に突き上げてくる。体を支えきれず、私はベッドに崩れ、声を殺す余裕もないまま、絶頂へと引きずり込まれた。

「中に……いいよ」

その一言で、彼は呻きながら、熱をすべて膣の奥へ注ぎ込んだ。全身が痺れたように動けなくなる。汗と呼吸と、何かを終えた静寂だけがそこにあった。

扇風機の風が頬を撫でる。彼の腕に抱かれながら、私は目を閉じた。

罪とわかっていた。けれど、いまだけは許されたいと思った。

「また……したいです」彼の声に、私は微笑んだ。

「もう、これきりよ」

そう言いながらも、私はその夜、彼と三度、身体を重ねた。

そして今も、夏がくると、あの午後の熱と、あの重さを思い出す。心のどこかで、私はまだあの日のまま、扇風機の前で脚を開いたまま、彼の舌を待っているのかもしれない。

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